最小限の所有物でシンプルに生活するミニマリストを目指す人にとって、衣服は必要不可欠な持ち物であると同時に気が付いたらどんどん溜まっていってしまう油断ならない天敵でもあります。
ミニマリズムに憧れる気持ちには「シンプルな生活=おしゃれ」という美意識が少なからずありますよね。
でもいくら持ち物が少ないといっても着ている服が冴えなかったら満足のいく自己評価が得られなかったり、他人から単に貧相と思われる可能性もあります。
無駄な物を減らして最小限のモノのみを所有するスタイルは確かに洗練された生活ではありますが、その所有しているモノがイマイチだとミニマリストと名乗るのに勇気や開き直りが必要となってしまいます。
ミニマリストを目指すのに衣服の断捨離は不可欠です。しかも必要最低限残した服は垢ぬけてスタイリッシュに見える必要があります。
自分でファッション感覚に自信のある人なら問題ありませんが、ミニマリスト=ファッションセンスの良い人とは限りません。
オシャレじゃないミニマリストにならないためには洋服のサブスクサービスを利用するのが確実な方法と言い切れます。
洋服の断捨離はミニマリストへの第一歩
モノを手放すことで人生や生活が身軽になる、そのためにはまずは所持している衣服の断捨離からというのはミニマリストへの第一歩と言われていますが、そこでいきなりつまずく人が続出します。
初期段階でミニマリストへの道から脱落する人の理由のひとつに「断捨離ができない」があります。
断捨離を確実におこなうにはルールを設定して、冷静にそのルールに従って取捨選択を行うこと。
断捨離の際は余計な感情は一切挟まないこと!
断捨離ができない、進まない人はなにかと理由を付けて手離すのをためらいます。
どうせ処分するならフリマアプリや買取業者などでお金に換えたいと思うかもしれません。
億劫に感じなければ有効な手段ですが、それが面倒だと感じたら断捨離を先延ばしする理由になるのでお金のことは諦めて素直に捨てましょう。
ミニマリズムとサブスクリプションの親和性
所有よりも利用に価値を置くという意味で、サブスクリプションはミニマリズムと非常に相性が良いといえます。
ミニマリストにとってサブスクリプションサービスは単なる便利なツールではなく、理想的なライフスタイルを実現するための重要なパートナーです。
「物を持たない」というミニマリズムの本質と、「必要な時に必要なものを利用する」というサブスクの思想は驚くほど高い親和性を示しています。
身のまわりのモノは購入するといういままでの常識をいったん脱ぎ捨て、利用するという発想の転換を行うことで所有からの呪縛から解放されます。
もちろん最低限の洋服は手元に残す必要があります。
サブスクサービスの洋服だけでやり繰りするのはほぼ不可能です
サブスクはまさにモノを持たずに体験や機能だけを享受できる仕組みです。
サブスクを上手に活用することでミニマリストとしてのライフスタイルは一気に近づきます。
モノに費やしていた時間やお金を経験や内面的な充実に使うことに専念できる、そのことによって精神的な豊かさを得ることこそミニマリストの目指す境地です。
日常生活は決断だらけ
ミニマリズムのもう一つの側面は「選択肢を絞り込むことで決断疲れを減らす」ことです。
一説によると平均的に人は一日に約3万5千回も意思決定をしているそうです。もちろんこれは無意識に下される決断も含めての数字ですがそれにしても物凄い回数ですね。
そのような膨大な意思決定を行うことによる「決断疲れ」は、実は現代社会において多くの人が直面する問題です。
無意識なものも含めた意思決定の繰り返しは私たちの脳に大きな負担をかけ、最終的には判断力を低下させる原因となります。
決断疲れとは意思決定を繰り返すことで脳のエネルギーが消耗し判断力が低下する現象です。
特に選択肢が多すぎる場合や重要な決断を続けて行うと脳は疲労し、最終的には「どうでもいい」選択をする傾向が強まります。どうでもいいという選択は生活の質を下げる行為です!
ミニマリストは日々の生活の中から不要な「決断」を減らすことで本当に大切なこと、例えば仕事や人間関係、趣味などに集中するためのエネルギーを確保し質のいい生活を実現させます。
サブスクサービスを利用することでミニマリストが陥りがちの「厳選しなきゃ」という呪縛というストレスを解いてくれます。
洋服のサブスクリプションがもたらすメリット
洋服のサブスクサービスを得られるメリットにはどのようなことが考えられるでしょうか。
服を購入せず所有しないにもかかわらず、シンプルやスマートだけでなくスタイリッシュでストレスのないファッション生活を送ることが可能になります。
・収納スペースの節約
・メンテナンスや処分の手間がない
・挑戦コストがない
・流行りのトレンドも楽しめる
・他人からセンス良く見られる
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
収納スペースの節約
まず頭に思い浮かぶのは当然スペースの節約です。必要最低限の洋服だけを手元に置くことで収納スペースが圧迫されることはありません。
クローゼットや衣装ケースは気付かぬうちにパンパンになってしまうもの。多くの人はなるべく無駄な衣類を持たないよう心掛けているつもりですが、収納スペースに余裕のある人は稀有の存在です。
その点、洋服のレンタルサブスクなら、借りて、使って、返す。
「これは似合わなかったな」と思っても、クローゼットの奥で眠らせる罪悪感がゼロです。
収納スペースはいつでもスッキリした状態を保てます。
メンテナンスや処分の手間が消える
コートやニットなどメンテナンスに手間やコストが掛かる衣類は意外と多くあります。
また着なくなった衣類の処分も先延ばしにしがち。結果収納スペースに余裕ができることはありません。
サブスクなら一定期間で定期的に服が入れ替わります。
メンテナンスを気にする必要はまったくなく、タンスの肥やしになることもありません。
挑戦コストがほぼゼロ
たまには違った感じの服を買おうと思ってもファッションセンスに自信がなかったり、自分に似合うかどうか判断が難しい場合、なかなか購入には至りませんよね。
また自分に似合うと思い実際に買ったとしてもやっぱり合わなかったと感じてしまったら、クローゼットの奥に眠らせるハメになります。
たとえ気に入ったデザインでも着こなせない可能性も。
経済的な損失だけでなく心理的なストレスも伴います。
そのような訳で多くの人は自然と似たり寄ったりの服を購入して、結果的に同じような色やデザインになりがちです。
ですがサブスクならあなたに似合う服をスタイリストが選んでくれます。
その中には普段手を出さないような洋服も含まれているでしょう。自分のファッションの幅を広げるチャンスになります。
その中には似合わない洋服があるかもしれません。ですが期限がくれば返却する日がやってきます。気に入らないアイテムを無理に着続ける必要がありません。
トレンドを取り入れたファッションを楽しめる
最新トレンドや今季モノが定期的に届くので、ファッションに敏感な人にとっては嬉しいポイントです。
スタイリストは最新のトレンドを把握しているため、流行を反映したコーディネートを提案してくれます。
男性よりも女性にとっては特にうれしいメリットになります。
特に子育てで時間のない人にとっては買いに行く時間や選ぶ手間が省けるのにおしゃれを我慢しなくていいのは心理的にもストレス解消になります。子育て中は自分のことは後回しになりがちです。
ミニマリストはセンス良く見られたい
結構重要なポイントです。
ミニマリストは他人の目を意識していないようで、実は大いに意識している人も多くいます。
ミニマリストの傾向として「数は少なくても質の良い服」を選ぶのは当然です。服の枚数が少ないからこそ一つひとつにこだわりを持ち、それが“センスの良さ”として外に表れるわけです。
ミニマリストが“物の少なさ”を追求する背景には、自分の生活を整える目的と同時に「人から洗練されて見られたい」という欲求が重なっているのです。
でもセンスが良く自分を表現できる洋服を厳選するのは結構なエネルギーが必要です。
サブスクならそのような洋服を選び、買うという行為に対してエネルギーを使う必要はありません。スタイリストが代わりにあなたらしい洋服を選んでくれます。
ミニマリストが陥りがちの「厳選しなきゃ」という呪縛というストレスを解いてくれるのです。
ミニマリストにおすすめの洋服サブスクサービス
どのサブスクを選ぶ際のポイントがいくつかあります。
自分の理想や志向に合わないサブスクを選んでしまわないためにも、サービス内容をきちんと押さえておきましょう。
中には単におしゃれを楽しみたい人むけやビジネスシーンを目的としたサービスもあります。
中には買い取り型のサービスもあり、洋服が増えていってしまうので注意が。
・選択型か提案型か
・レンタル型か買い取り型か
・レンタルアイテム数
・取り扱いブランドとサイズ展開
・返却方法と送料
・スキップ機能の有無
・解約のしやすさ
ミニマリストを目指す人におすすめのサブスクをご紹介します。
UWear
UWearは単なる洋服のレンタルサービスではなく、「服選びの面倒から解放する」総合的なメンズファッションソリューションです。
UWearではスタイリストが個別にコーディネートを提案してくれるため、他のサービスと比べてパーソナライズ度が高いのが特徴のひとつです。
LINEで自分の希望を相談した上でプロのスタイリストがあなたのコーデを考えてくれます。また希望だけでなく不安なことでもスタイリストが相談に乗ってくれます。
他にもコーデが手元にない期間0日というのも特徴です。これは他社では見られない特徴で、新しいコーディネートが届く前に手持ちのアイテムを返却する必要がありません。
公式サイト:メンズファッションのサブスクレンタル-UWear(ユーウェア)
更に長期レンタルで料金が下がる独自システムを採用しており、気に入ったアイテムがあれば25%割引きされた上での連続しての利用や買い取りも可能です。
料金プランは3コース用意されており、定期縛りや違約金がないので好きなタイミングでいつでも退会可能です。
■ライト
・料金 月額7,480円(税込み)
・アイテム数 3アイテム(2トップス、1ボトムス)
・コーデ数 1
■スタンダート
・料金 月額10,780円(税込み)
・アイテム数 4アイテム(2トップス、1ボトムス、1ジャケットorライトアウター)
・コーデ数 1
■プレミアム
・料金 月額16,280円(税込み)
・アイテム数 7アイテム(4トップス、2ボトムス、1ジャケットorライトアウター)
・コーデ数 2
ビズ服
サブスクサービスの中でもビジネスカジュアルに特化しているのがビズ服です。
オフィスカジュアル、ビジネスカジュアルのコーディネートが専門のメンズ服のサブスクで、ジャケットにシャツにチノパンなど、きれいめでシンプルなコーディネートが主流となっています。
ビジネスカジュアルなのでオフのときでも使えるくらいの「ちょうどよさ」がビス服が扱うアイテムの特徴です。
取り扱いブランドはファストファッションからセレクトショップまで幅広く、毎月発行される交換チケット制によるレンタルになります。
そして他の洋服のサブスクと比べて1着あたりのコスパが良いのも特徴です。
公式サイト:必要最小限でカジュアルに着こなす大人の通勤服「ビズ服」
料金プランは6着プランと9着プランがあります。かつては15着プランがありましたが、会員数の増加によりサービスクオリティを保つために廃止になったそうです。このあたりのエピソードからビズ服の人気が伺えます。
自動的に毎月洋服が送られてくるのではなく、チケットを使って交換します。ただしチケット1枚につき交換アイテム数は3枚なので、手元にあるすべてを一括交換することはできません。
更に毎月交換しなければいけないわけでなく、2ヶ月分まとめて交換チケット2枚で6着交換といった使い方も可能です。
基本的に返却された衣服と同じ種類の衣服が送られてきますが、希望を伝えれば他の衣服のレンタルも可能です。
例えば6着プランの場合、トップスとボトムス、アウターを1着ずつ返却して、次回にアウターを3着希望ということも可能です。
■6着プラン
・料金 月額9,900円(税込み)
・アイテム数 6アイテム(2トップス、2ボトムス、2アウター)
■9着プラン
・料金 月額12,870円(税込み)
・アイテム数 6アイテム(3トップス、3ボトムス、3アウター)
買い取り対応はありませんが、期間を延長してレンタルすることは可能です。
とはいってもボタンがとれてしまったくらいなら返却するだけで破損請求は発生しません。
ただし修復不可能なキズやシミをつけてしまった場合は5,500円の請求が発生します!
メチャカリ
メチャカリは「全ての洋服が新品」という、洋服サブスク業界では革命的なレディース向けサービスです。
多くのファッションレンタルサービスがクリーニング済みの中古品を提供する中、メチャカリは新品のみを扱うことで、衛生面や品質面での不安を完全に解消しています。
「中古品は苦手」「ニオイが気になる」というネガティブなイメージを完全に払拭し、新品の服を気軽にレンタルできます。ミニマリストにとって、清潔感と質の高さを保ちながら所有数を減らせる理想的な選択肢ですね。
さらに他社との最大の違いは、「60日間継続レンタルでアイテムがプレゼントされる」という独自システムにあります。
公式サイト:ファッションレンタルサービス「メチャカリ」
この仕組みにより気に入ったアイテムを自分のものにしながら、同時にクローゼットの最適化も可能になります。
スタイリストが選ぶサービスとは異なり、「借りる服を自分で選べる」ため、自分の価値観やライフスタイルに合った服だけをセレクトできます。
ミニマリストが重視する「本当に必要なもの」「本当に好きなもの」を見極めながら利用できます。
■ライトプラン
・料金 月額3,476円(税込み)
・アイテム数 1アイテム
■ベーシックプラン
・料金 月額6,578円(税込み)
・アイテム数 3アイテム
■プレミアムプラン
・料金 月額10,978円(税込み)
・アイテム数 5アイテム
どのプランもレンタル回数に制限はありません。
返却時にはアイテム数に関わらず418円の手数料が発生します