「おじさんって、なんかクサイよね」
若い頃、こんな会話をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
電車の中で隣に座った男性から、なんとなく独特のニオイがする。
会社のエレベーターに乗ったとき、前にいた人の残り香が気になる。
飲食店で近くの席にいる中年男性から、汗とはちょっと違うニオイがする。
そんな経験をすると、「年を取ると、ああいうニオイがするようになるのか……」と、どこか他人事のように思ってしまいます。
ところが自分が40代、50代と年齢を重ねてくると、少し話が変わってきます。
ふとした瞬間に、「……もしかして、自分も?」と思うことがあるんですよね。
服を脱いだとき。
枕や寝具のニオイを感じたとき。
汗をかいた日の夕方。
あるいは、外出先から帰ってきて上着を脱いだとき。
「これって、もしかして自分のニオイなのかな?」
そう思った瞬間から、以前はまったく気にしていなかった「中年男のニオイ」が気になり始めます。
でも、ここで一つ疑問があります。
本当に「おじさんだからクサイ」のでしょうか?
「おじさん=クサイ」は本当なのか?
最初に言っておきたいのは、年齢を重ねた男性が必ず臭うというわけではないということです。
「おじさんだからクサイ」と決めつけてしまうと、話が単純になりすぎます。
ただし世間は「おじさん=クサイ」というレッテルを簡単に張り付けてきます。

いくら「そうじゃない」と声を張り上げても、その主張は受け入れてもらえません。
ですがそれはおじさん側にもある程度の責任はあります。
世間では「おじさん=清潔感がない」というイメージが強固に浸透しています。
- 髪型が少し乱れている
- シャツがくたびれている
- 汗をかいている
- 服装が若い頃のまま
そんな姿を見ると、実際にニオイを確認したわけでもないのに、「なんとなく臭そう」と感じてしまうことがあります。
逆に、清潔感のある服装で髪型も整っている人なら、多少汗をかいていても「不潔な人」という印象にはなりにくい。
つまり、人が感じる「クサイ」という印象には実際のニオイだけでなく、その人に対して抱いているイメージも多少影響しているのではないかと思うんです。
⇩
「おじさんは清潔感がない」
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「だから、この人は臭いかもしれない」
そして、これは自分自身にも当てはまります。
「もう50代だから、俺も加齢臭がするんだろうな」と思い始めると、ちょっとした汗のニオイまで気になってしまう。

周囲の人が鼻を触っただけで、「今、俺のニオイを気にした?」なんて考えてしまう。
でも、相手は単に鼻がかゆかっただけかもしれません。
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そう考えると、「実際のニオイ」と「ニオイに対するイメージ」は分けて考えたほうがよさそうです。
年齢を重ねれば、残念ながら若い頃とは体の状態も変わります。
だから、身だしなみとしてニオイを意識することは悪いことではありません。
大切なのは、「おじさんだから仕方ない」と開き直ることでも、「おじさんだから絶対に臭ってはいけない」と神経質になることでもないんです。

できる範囲で清潔感を保ち、自分のニオイにも少し気を配る。
そのうえで、「年齢を重ねたから多少の変化はある。でも、それだけで自分を『クサイおじさん』と決めつけなくてもいい」くらいに考えておく。
実際には、人によってニオイの程度は違いますし、汗のかき方や生活習慣、衣類の状態などによっても変わります。
そもそも「体臭」と一言でいっても、汗をかいたときのニオイ、皮脂に関係するニオイ、衣類に残ったニオイなど、いろいろなものがあります。
つまり、年齢を重ねたから突然クサくなるというより、年齢とともに体や生活環境が変わり、それまでとは違ったニオイが気になりやすくなる、と考えたほうが自然なのではないでしょうか。
実際、加齢と体臭の変化については研究もあります。
26~75歳を対象に体臭成分を調べた研究では、2-ノネナールという成分が40歳以上の対象者で検出され、加齢に伴う体臭の変化との関連が示されています。
つまり、「年齢を重ねると体臭に変化が起こる」という部分には、ある程度の科学的な裏付けがあるわけです。
但し、ここで面白いのは単に年齢が上がれば上がるほど体臭が強烈になるという単純な話ではないことも付け加えておきます。
自分のニオイは、自分では意外と分からない
このことは結構みんな知識としては知っているはずなのに、なぜかなおざりにして気が付いたときにはやらかしていたりします。
例えば、朝シャワーを浴びて出かけたとします。
その時点では、「今日は大丈夫」と思いますよね。
ところが仕事や外出で数時間過ごし、汗をかき、上着を着たまま過ごしているうちに、少しずつ状況は変わってきます。
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でも、その変化に本人は気づきにくい。
なぜでしょうか。
一つには、同じ環境にいると、そのニオイに慣れてしまうからです。
部屋に入ったときには感じたニオイが、しばらくすると気にならなくなるのと似ています。
自分の体から出ているニオイなら、なおさらです。

しかも、自分で自分の体臭を直接確認するのは難しい。
このことについても興味深い研究結果があります。
72人を対象に、自分の脇の汗と他人の汗を嗅いでもらい、自分のニオイを識別できるか調べた研究です。
結果は、参加者は自分自身の汗を正確に識別できませんでした。
「自分のニオイって、実際のところ自分では分からないんじゃないか?」
という感覚には、どうやらそれなりの理由がありそうです。
なので手を鼻に近づけて「うん、臭くない」とやってしまうと、実際には匂っているのに間違ったゴーサインに安堵してしまうリスクも。
ハッキリいって、そんなことで日中の自分のニオイが分かるわけではありませんし、ちょっとしたきっかけから自分では気づいていないだけなのでは?という不安が生まれます。
実は、この不安が結構やっかいなんですよね。
「臭っているかもしれない」と思い始めると気になって仕方がない
中年おじさんに限らずほとんどの人に経験があるのではないでしょうか?
一度「自分って臭いのかな?」と思い始めると、今度は周囲の反応まで気になってきます。
電車で隣の人が鼻を触った。
「もしかして自分のニオイ?」
職場で誰かが換気した。
「ひょっとして……」
近くにいた人が少し離れた。
「やっぱり臭かった?」
こうなると、もう大変です。
相手にはまったく関係のない行動だったとしても、自分の中では「ニオイが原因なのでは?」と何が何でも結びつけようとします。
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もちろん、本当にニオイが原因の場合もあるでしょう。
でも、必ずそうとは限りません。
難しいかもしれませんが、ここは冷静に考えたいところです。
人間は一度気になったものを探し続ける習性があります。
「自分は臭っているかもしれない」
と思えば思うほど、周囲のちょっとした仕草まで気になってしまう。
そうなると、ニオイそのものよりも、「臭っているかもしれない」という心理的な不安のほうが大きな問題になってしまうことがあります。

だから私は、ニオイ対策というものを単純に「臭いを消すためのもの」とだけ考えないほうがいいと思っています。
但しここまで書いてきておいてなんですが、ワキのニオイと口臭は周囲への影響はとりわけ大きく、自分でも全く気付かないというケースはまれです。
ですがワキも口臭も臭いへの対策はカンタンで手軽に始められます。
ワキだったら塗るだけですし、口臭対策はマウスウォッシュでうがいをするだけで、だいぶというか相当違ってきます。
勘違いする人が一定数いるのですが、どちらもある程度継続しないとその場しのぎにしかなりません。
習慣化することでその効果が実感できるようになります。
私はこの2つの対策を長年習慣化しています。
気になるならないに関わらず、対策をしておくのがマナーです。
「加齢臭」「汗臭さ」「ミドル脂臭」は全部同じではない
ところで年齢を重ねてから気になる男性のニオイというと、すぐに「加齢臭」という言葉が出てきます。
この言葉ができて以来、中年男性はより一層ニオイについえ考えさせられるようになりました。
でも、実際には「中年男性のニオイ=加齢臭」と考えるのは少し雑です。
汗をかけば汗のニオイが気になることがありますし、皮脂が多い場所では、また違ったニオイを感じることがあります。
衣類を長時間着ていれば、衣類そのものにニオイが残ることもあります。

さらに、枕や寝具など、毎日使っているものにニオイが蓄積している可能性もあります。
つまり「体から出るニオイ」だけを考えていても、問題が解決するとは限りません。
例えば、朝シャワーを浴びて体をきれいにしていても、前日から着ている衣類にニオイが残っていたら結局気になるものです。
逆に言えば、「自分の体臭が原因だ」と思い込んでいたものが、実は衣類や寝具のニオイだったなんてことも考えられます。
だから「おじさんだからクサイ」という一言で片づけるのはやっぱり違うと思います。
クサイ原因の責任をすべておじさんという属性が背負っているわけではないんですね。
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「おじさんだから仕方ない」で終わらせない
年齢を重ねると「まあ、おじさんだから仕方ないよ」と言いたくなることがあります。
でも、私はこれも少し違うと思います。ここで変に割り切ってはだめです。
年齢による変化があることと、何もしなくていいことは別だからです。
- 髪が白くなってきた
- 肌の状態が若い頃とは違う
- 体型も変わってきた
- 疲れやすくなった
- ニオイについても以前とは違ってきた
このような変化はある程度は自然なものです。
だからといって、年齢だから全部諦める必要もありません。
すべてを「ありのままに受け入れる」というのもある意味美しい態度だとは思いますが、言い換えれば何も対策をせずに放置するともいえます。
そうではなくて、白髪を染める人もいれば、運動をして体型を整える人もいるし、スキンケアをする人もいる。

それと同じように、自分のニオイについて少し気をつけるくらいの感覚でいいと思うんです。
若い人と同じように無臭を目指す必要なんてありません。
ただ、「周囲に不快な思いをさせないように、できることはやっておこう」という程度。
これなら、無理なく続けられます。
新しい習慣や方法ではなく、使っているモノを変えてみる
ここまで読んで、「じゃあ、結局どこまでやればいいんだ?」と思った人もいるかもしれません。
「加齢臭にはこれ」
「男性のニオイにはこれ」
といろいろな商品が出てくるけれど、全部試すわけにもいきません。
そもそも、ニオイが気になるからといって、朝から晩まで体臭のことばかり考えていたらウンザリしますよね。
だからこそ、まずは一番シンプルなところから考えてみる。
それが毎日の入浴です。
そう、自分は毎日入浴しているから臭わないハズだと思ってしまうアレです。

でもちゃんと洗っているつもりでも、洗い方は意外と適当かもしれない。
関連記事:フケが止まらないならシャワーヘッドを交換?実はシャワーだけで汚れは落とせる
じゃあ、洗い方をきちんとすれば解決かといわれると、多くの場合いつの間にか以前の適当な洗い方に戻っています。
洗い方だけでなく、使っている物を変えた方が確実です。
たとえばニオイ対策には男性の体臭に特化したボディソープを使う。
今までのボディソープで十分と思っている人ほど一度考えてみてもいい。
また浴びるだけで効果が期待できる高性能シャワーヘッドに代える。
シャワーヘッド ミラブルzeroなら手ごわいおじさんの毛穴の奥に入り込んで汚れを洗い流してくれます。
実はこれって新たな習慣付けが必要がないので、自然と無理なく取り入れられ精神的負担がゼロです。
面倒くさいことはいっさいナシです。
それでも、商品だけで「ニオイ問題が解決した」とは思わない
ここまでボディソープや高性能シャワーヘッドを紹介しておいて何ですが、私は、
「これを使えば、おじさんのニオイ問題は解決する」
とは思っていません。
そもそも、体のニオイはシャワーヘッドやボディソープだけで決まるものではありません。
汗をかくこともあります。
皮脂も出ます。
衣類にニオイが残ることもあります。
生活習慣や季節によっても違います。
だから、シャワーヘッドやボディソープですべてを解決しようとする必要はないと思います。

それより、「毎日の入浴で使うものを少し見直してやるべきことはやっている」くらいの感覚で十分です。
そして、もしそれによって、「自分なりにニオイ対策はしている」と思えるようになったら、それだけでも意味があります。
ニオイ問題で意外と大事なのは「安心して外に出られること」。
関連記事:清潔感とは見た目だが結局顔という意味ではないので諦めないで
ニオイ対策というと、「何%消臭できるか」「どの成分が効くのか」という話になりがちですし、もちろんそれも大切です。
でもそれだといつまでも安心できません。
例えば、朝にお風呂に入って、今日もちゃんと洗ったと思える。
自分なりにニオイを意識して、できることはやっていると思える。
すると、外出してからも、俺、臭ってないかな?と何度も考えなくて済むかもしれません。
「何もしていない」という不安から、「自分なりに対策している」という安心感に変わる。
この心理的な変化には、意味があると思います。
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ニオイを完全になくすことを目標にするのではなく、
「ニオイのことを必要以上に気にせず、人と接するための準備をしておく」くらいに考える。
そうすれば、ニオイ対策もそれほど神経質なものではなくなります。
まとめ
若い頃は、多少汗をかいてもそれほど気にしなかった。
シャツが少し汗臭くても、「まあいいか」で済ませていた。
でも、年齢を重ねてくると、少しずつ意識が変わってくる。
そこでおじさんだからクサイという固定観念に怯えるのではなく、年齢を重ねたからこそ、少し身だしなみに気を配ってみようと思えるか。
年齢とともに体や生活環境が変われば、以前とは違うニオイが気になることはあります。
でも、それを「おじさんだから仕方ない」と決めつける必要もありません。
自分は絶対に臭ってはいけないと神経質になる必要もありません。
- 体を清潔にする
- 汗をかいたら対処する
- 衣類や寝具を清潔に保つ
- 必要に応じてデオドラント用品を使う
そして、自分なりにできることはやったと思ったら、あとは普通に過ごす。
結局、ニオイ対策で本当に手に入れたいのは、「無臭の体」ではなく、「ニオイを必要以上に気にせず人と接することができる安心感」なのかもしれません。






