『これからの時代のお金に強い人、弱い人』サチン・チョードリー著

お金に強い人弱い人

はてなブックマーク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

スポンサーリンク

お金にはだれでも強くなりたいと思うもの。そう思っている人に対し、お金について心の持ち方を説く一冊です。内容も特別専門的な難しいことではなく、あくまでも誰にでもあてはまる範囲に留まります。

本書は「お金に強くなれた人」と「お金に弱いままの人」の21の違いを4つの章に分けて紹介しています。

また本書の中ほどには世界三大投資家のジム・ロジャース氏のインタビューが掲載されています。

書籍情報

【書籍名】『これからの時代のお金に強い人、弱い人』

【著者名】サチン・チョードリー

【出版社】フォレスト出版

スポンサーリンク

著者について

本書の著者であるサチン・チョードリーさんはインド・ニューデリー生まれ。23歳でインドから幼少期に一時住んでいた日本にやってきましたが、最初はうまくいかない日々が続いていました。

そんな時にインドの大富豪から教わったのが「ジュガール」というマハラジャ時代からの思考法です。そのアドバイスのおかげで営業成績が上がり、やがて独立し様々な事業を手掛け、母国インドでも実業家として名を知られるようになりました。

現在は経営コンサルティング、講演、セミナーを主に行うAVS株式会社代表取締役会長、鳥取県の地域活性化に取り組む株式会社ITTR代表取締役社長などの会社を経営。また数多くの企業のコンサルタント、アドバイザーとしても活躍されています。

お金に強くなるためには変わらなければいけない

筆者はかつて先の見えない人生だと思って嘆いていた頃から、現在の境遇に至った過程においてあるひとつのことが確信できました。

今、振り返って思うのは、「人間は元来、怠け者なのだ」ということです。弱くて当たり前なのです。かつての私もそうでした。
しかし、1つだけ、これは間違いないと思えることがあります。
それは、「人は変われる」ということです。
5ページより引用

人間は変化を嫌い、無意識に現状維持を求めてしまうものです。ですが人は変われると筆者は説きます。その変えていくステップを「マインド」「習慣」「学び」「行動」の4つの章で解説しています。

そして変わるために重要なポイントを挙げます。

何より大事なことは、自分の中に入り込んでいる呪縛を取り払うことです。
それは、私自身が日本にやってきたとき、ずっと持っていたものでもありました。きっとこうに違いない。世の中はこんなものだ。そんなにうまくいくはずがない……。
そして、ウソに惑わされないことです。
日本では、たくさんのウソが、まるで本当のように信じ込まされています。そのことに気づく必要があります。
7ページより引用

変わることを阻害している呪縛と世間のウソからいかに自分を遠ざけるか。このことは自らを省みる良い指標となるはずです。

スポンサーリンク

変えるための4つのステップ

「マインド」

筆者がまず説くのは、成功している人たちに共通しているのは情熱を持っていること。そしてお金に対して本気で情熱を持っているのなら、自分の人生を他人任せではなく自分で決めること。

そのためにはスピーディーに行動し、お金を信じて、運を味方にする。成功者は自分は運がいいと思い込み、仕事をツライと思っていません。あくまでもポジティブ思考で行動しています。

情熱を持つことは、自分の今置かれている現状を嘆いたり、言い訳にするのではなく自分の人生を自らの力で開く条件とも言えます。

習慣

多くの成功者たちは良い習慣を持っています。良い習慣はお金の有効な使い方でもあります。本書からいくつか例を挙げます。

例えば貯蓄、投資の際にも残ったお金を充てるのではなく、額をあらかじめ決めておきましょう。そうすることで計画的にお金のマネジメントがしやすくなります。

また自分のためにお金を使う場合も安い店ではなくホテルのラウンジに行く、飛行機に乗るときは長時間のフライトではエコノミーではなくビジネスクラスを選ぶなど。自分にリッチな経験をさせて自分の喜ばせ方を知ることは有効なお金の使用法です。

学び

学ぶ際に一番大切なのは素直さであり、失敗しても他人のせいにしない。そして信じる対象、学ぶ対象を的確に判断することです。ここで最初にあったウソに惑わされないことがポイントになります。

自分の周りにいる人はどんな人なのか、場合によっては付き合う人を変える必要もあります。なにより自分よりポジティブなエネルギーを持っている人を探す努力が必要と説きます。

行動

学びを深めるとできないと思っていたことができるようになります。ではお金を増やす一歩を踏み出すためにどのような行動をとればよいのでしょうか。

まず最初は小さく儲ける。また増やすのは自分が持っている内の一部のお金だけ、そのためには自分のルールを決めてそれを守る。そして知らないことではなく、知っていることに投資する。投資と投機は違うと筆者は言います。

まとめ

4つの項目に共通するのは謙虚さです。資産運用や投資など経験が全くなく、これからお金について真剣に考えていこうとしている人にオススメの本となっています。

雪降らせてよ

『電通さん、タイヤ売りたいので雪降らせてよ。』本間立平著

2019-02-23
精神科医が教えるすごい勉強法

『精神科医が教えるすごい勉強法』和田秀樹著

2019-02-06

はてなブックマーク