会話が得意でない人は人間関係も受け身になってしまうことが多くありますよね。コミュニケーションが一方通行だとどうしてもバランスが悪くなり、積極的に話す方の人間に小さなストレスが蓄積されていく関係になってしまいます。
多くの場合、受け身の人は「嫌われたくない」「失敗したくない」と思っているものですが、残念ながら相手の目には無責任や無関心と映ってしまいます。本当はそんなつもりはないのに相手から誤解されて関係がギクシャクしてしまっては、しなくていいはずの苦労や苦い経験を味わうハメになるかもしれません。
ではコミュニケーションにおいて自分から話し掛けるようにならなければいけないのでしょうか。もちろんそんなことはありませんし、第一人間の性格はちょっとやそっとでは変わりません。
消極的な受け身ではなく、積極的な受け身を心掛けましょう。
性格は変えられるが簡単には変わらない
専門的な話では持って生まれた気質は一生変えられないけど、性格は変えられるそうです。とはいっても性格を変えるには正しい努力と強い意思が必要です。
ですがいくら自分が頑張って性格を変えようとしても、自分以外の外部的要素でその努力は簡単に台無しにされてしまう危険をはらんでいます。
例えば怒りっぽい性格を変えようと日々努力をしても、職場にイヤミったらしい上司や同僚がいれば困難ですよね。
なので無理に自分の性格を変えようとせず態度や行動を変えましょう。態度や行動も性格に左右されますが、心構え次第でコントロールが可能です。
どうしても自分の性格を変えたいという人には以下の本がおすすめです。
受け身な人が持たれる印象
受け身な人は自分に自信がなかったり責任を負いたくないと思っている人に多く見られます。しかもそれらの心理は相手には容易にわかってしまいます。
会話や人間関係において受け身な姿勢でいることでおしとやかな印象を持たれるなら良いのですが、多くの場合は無責任と思われたり、反応が薄いと受け取られて相手をイラつかせてしまいます。
・自信がない
・コミュ障
・無関心
・頑固
受け身な性格で声の大きい人はあまり見かけません。一方的に話を聞く立場で声が大きいのは運動部だけです。声が小さいとちゃんと話を聞いているのか疑問を持たれてしまいます。
会話が苦手なら自分から無理やりしゃべらなくて大丈夫です。とはいえコミュニケーションにおいては自分の意思表示が大切です。相槌を打つときは少しでいいので表情を出すよう意識しましょう。相手の話に無関心ではないと伝わればOKです。
更に相手の意見や要望に対して柔軟に対応し、協力的な態度を示すと頑なな人間ではないと思ってもらえます。
会話は受け身でも動作はテキパキとしていれば良い印象を持ってくれます。責任を負いたくない一心で受動的な態度でいると思われてしまうと、「使えねーヤツ」という烙印を押され良好な信頼関係は築けません。
たまには積極的にならねばと頑張ってしゃべろうとすると余計に言葉が出なくなり、更に相手にストレスを与えてしまうことも。特に迅速さを求められるような仕事の場面ではツラいですよね。
ただし会話のやりとりは場数を踏んでいけば上達します。
無責任でずるい人間と思われないために
会話では受け身でも仕事の場では指示待ち人間と思われない方が良いです。リーダーシップはなくても自分から動いて黙々と仕事をこなし結果を出す人を目指してください。
受け身な人は相手に無責任と思われない態度をとるよう心掛けることが肝心です。
そのためには性格が消極的かどうかに関わらず、普段から自分の仕事や言動に責任を持ちましょう。ミスをした時には言い訳をせずに謝罪して自らの過ちを認める。これができると無責任とは思われません。
世の中には自分の過ちを認めようとしない人が多くいます。はっきりいって誤ったプライドの持ち方なのですが、そのことに気付かず自らの評価を下げている人はどこの世界でも見られますよね。
友人との関係でよくあるのが、行く場所や店を全部相手に決めさせてウンザリされるパターン。対等だと思っている人間にいつも頼りっきりにされると、思っている以上に負担を感じるものです。
例えば食事の場合なら中華が食べたいなど大まかなジャンルくらいは意思表示すると相手の受け取り方も違ってくるでしょう。親しい関係でもおんぶにだっこの状態だとそのうち愛想をつかされます。
受け身で消極的な人は普段から何かにつけ責任を負いたくないと考えている、という先入観を持たれています。迷惑千万な話ですが世の中は偏見に満ちているものです。
ちなみに職場の人間関係は基本的に良くないのが普通です。なので思い切って割り切った方が却って上手くいきます。但し割り切るといっても没コミュニケーションではなく、相手を尊重しつつ心理的距離感を誤らない付き合いをするのがポイントです。
関連記事:職場の人間関係は割り切る
いくら自分が相手に敬意を示しても全く話にならない人間も必ず存在します。
もしあなたがきちんと謝罪しているのにパワハラめいた理不尽な対応をされたら、相手の人格に問題があります。それが職場の上司だったら部署移動を希望するか転職しましょう。
そのような人格の人間は退職を受け入れてくれないかもしれませんし、第一切り出しづらいですよね。そんな時は迷わず転職代行を使ってください。不必要に不快な思いをする必要はありません。
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積極的な受け身を目指す
会話においても自分があまり発言しなくても相手の感じるストレスを最小限に抑える工夫が必要です。
積極的な受け身でいる最も効果的な方法は聞き上手になることです。たとえば営業職でも求められるのは話し上手より聞き上手ですし、聞く力のある営業マンは顧客から信頼してもらえます。口先ばかりの営業マンは発言内容が軽く聞こえてしまい、相手に警戒心を抱かせます。
更に女性は聴き上手な人に安心感を覚えるので印象もよくなります。興味深い話や面白い話をしようと四苦八苦するより相手が気持ちよく話せるようにした方がよほど好感度が上がります。
聞き上手になるには相手の気持ちに寄り添ってとよく言われます。もし相手の気持ちに寄り添うにはどうしたら良いのかイマイチわからないのなら、相手の話をジャッジしないで聞くよう心掛けましょう。
たとえ話の内容や主張が共感できなくてもあからさまに否定はせず、そういったこともあるのですねといった反応に留めておくと無難です。
人間は往々にして自分の意見を否定したり反対した相手のことを敵とみなします。
もしコミュ力に自信がなくてもあきらめる必要はありません。コミュニケーション能力は後天的に上げられるものです。
以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:コミュ力はあった方が良いし上げられます
まとめ
受け身な人は無理やり前のめりになろうとしても上手くいきません。それどころかますますコンプレックスを感じてしまい、更に自分に自信が持てなくなる可能性だってあります。
それよりも積極的な受け身の姿勢で相手にストレスを与えない聞き上手を目指しましょう。相手にとって心地よい聞き手になれば悩む必要なんてありません。