基本的にコミュ障の人は他人と会話するのは苦手ですよね。中には苦痛に感じるレベルの人だっています。でもそんなコミュ障の人でも他人から疎まれたり嫌われたくないものです。
他人とのコミュニケーションが上手くいなかないことにコンプレックスを抱いてしまったり、過去にやらかしてしまった失敗がトラウマになってますます会話に苦手意識を持ってしまいます。
その結果そっけない態度や薄い反応でその場をやり過ごしていませんか。でもそれではますますコミュ障の沼にハマっていくだけです。それどころか会話の相手から嫌われてしまうかもしれません。
そうならないためにも相手に自分の感情が伝わる反応をしましょう。やることは簡単。感情を少し表情に出して相槌を打つだけです。それくらいならできそうじゃないですか。
コミュ障が嫌われる理由
コミュ障の人が嫌われやすいのは他人に誤解を与えてしまうからです。
嫌われてしまうコミュ障には特徴があります。
・挨拶しない
・まったく目を合わせない
・ネガティブな内容ばかり話す
・相手の話を否定ばかりする
これらはいずれも自分の感情が相手に伝わらないふるまいと言えるでしょう。
コミュ障の人は人と話すときに無表情になりがちで、これが最もいけないポイントです。無表情だと相手に自分の内面の気持ちや感情が伝わりません。相手からするとこの人は何を考えているのだろうかと疑問を持たれてしまいます。
その結果話しかけづらい人、いわゆるコミュニケーションコストが高い人と思われ敬遠される存在になってしまう悪循環が生まれます。
人間は何を考えているかわからない人物を仲間や味方とは認識せず、警戒すべき存在や敵かもしれないと本能的に考えます。
本来のあなたは単に口数が少ないだけで、本当は仲間や友人をもっと作りたいと思っているかもしれません。ですが気持ちが伝わらないばかりに後ろ向きな性格だと思われてしまい、更には根暗で近寄りがたいというレッテルを勝手に貼られてしまいます。
そしてそれが気持ち悪いに簡単に繋がってしまいます。たまったものではありませんね。本当の自分は違うと思っても自分から話しかけるのが苦手なのでますます孤立してしまうことも。
実際には周りの人みんなに嫌われているなんてケースは余程のことでないとあり得ません。ですが話し相手に感情が伝わらないと先方から好意を持ってもらうのは至難の業です。なぜならあなたが無表情でいる限り相手はあなたから嫌われているかもと思うからです。
好かれるコミュ障になるために必要なこと
よく自分に自信を持つことがまず第一歩とかいわれますが、いきなり今日から自分に自信を持つなんて現実的な話ではありません。なのでいきなり自信を持つ努力はしなくていいです。自信は後から付いてくるものです。
それよりも視点を変えて無表情が他人から嫌われてしまう一番の理由だとしたら、逆に他人に自分の気持ちや感情が伝われば好かれるようになります。
コミュ障であっても他人から好かれることは十分に可能です。
相手に自分の感情を伝えるのに話し上手かどうかは関係ありません。もちろん容姿の良し悪しも関係ありません。清潔感は持っていたほうが断然良いのですが。
関連記事:清潔感とは見た目だが結局顔という意味ではないので諦めないで
マシンガントークを繰り出すアッパー系はともかく口数の少ないダウナー系コミュ障の人は会話をリードするのが苦手です。ならば聞き上手になることを目指しましょう。
人間は自分の話を好意的に聞いてくれる相手には好意を持ちます。そのためには会話中に感情の流れが一方通行にならないよう自分からも表情やしぐさで発信する必要があります。
コミュニケーションスキルにおいて聞く力は話す力と同等かそれ以上に重要な要素といわれています。聞く力がある人は相手が気持ちよく話せるような雰囲気を作り出すので、相手から好意的な印象をもたれます。
しかも発言の機会は相手に大部分を任せてしまうので、自分はしゃべるのが得意ではないと思っている人でも高いコミュニケーションスキルを持つことが可能です。
コミュ障の人はコミュニケーション能力なんて絶対に身に付かないと思い込んでいるかもしれませんね。ですが自分で会話をリードしなくても、相手がしゃべりやすいようにリズムを作ってあげるだけで十分です。
もし相手がマウントを取って来るような人物であっても好きなだけ取らせてあげて下さい。あなたはマウント合戦なんてめんどうなものに参戦する必要はありません。エネルギーの無駄使いなだけです。
会話の相手に自分の気持ちや感情を伝える簡単な方法
人に好かれる会話術のコツはちょっと調べればいくつも解決策が出てきます。ですが提示されたそれらすべての解決策を実践しようとすると混乱して上手くいきません。
注意すべきポイントは表情と相槌だけです。面白い話や気の利いた返しは要りません。そんなものを意識していると気負ってしまい言葉が出て来なくなります。
良質な関係を築くには小手先のテクニックではなく、コミュニケーションの本質を理解して云々という意見も見掛けます。ですがそれができないから困っているわけで、最初は小手先の優しいテクニックに頼ってまったく問題ありません。
表情を出す
表情を出すといってもコミュ障の人にとって笑顔はハードルが高すぎる難題でもあります。そこで口角を上げるような努力もいいのですが、しっかりと目を見開いて話を聞くよう意識しましょう。
とはいっても強い目力やバキバキに目が見開いているのはやり過ぎです。無表情な人は目がぼんやりしていたり、どこか遠くを見ているような目をしています。そうではなく自然に目が見開いているくらいで十分です。
その時に相手の顔や目を見るのが難しいならアゴのあたりに視線を送りましょう。
人間は興味のある話を聞いているときは無意識に目が見開いているものです。その視線を相手は必ず汲み取ってくれますし、相手の話を聞いていますよという無言のメッセージにもなります。
オーバーリアクションは必要ありません。表情を少し滲ませるだけで十分です。話を聞いているときに表情が少し表れていれば相手はあなたが自分に対してわずかながらも好感を持っていると印象付けられます。
ここで注意したいのが好意を示そうとして愛想笑いをしてしまうことです。愛想笑いはどうしても不自然な行為に映りますし却って逆効果です。
無表情にならないためには言葉を発するときに棒読みにならないことも大切です。棒読みには感情がこもっていません。
相槌を打つ
相槌は頭を軽く上下に動かして軽くうなずくだけでも相手が受ける印象は変わってきます。自分では小さな動作に感じるかもしれませんが、相手の話しをちゃんと聞いてますよということが伝わればOKです。
相槌はいくつかパターンを用意しておくと苦労しません。
・そのとおりですね
・そうなんですね
・まったくです
・もっともです
・そうでしたか
・知りませんでした
・なるほど
ざっと思いついたフレーズを並べましたが探せばもっとありますし、話し相手との関係性で使えないフレーズもあります。
「さすが」や「すごい」は連発するとゴマすり感が出てしまうのであまり使わないほうが無難です。特に気難しいクライアントとの打ち合わせのような緊張感のあるビジネスシーンでは使えるフレーズも限られてきます。
相槌のタイミングも大事です。相手の話が一旦途切れるときに相槌を打つとリズムが生まれて相手も話しやすくなりますし気分も良くなります。相手の話の腰を折ることにもなりません。
相手の話には基本的に共感しましょう。たとえ共感できないことでも口に出して否定してしまうと対立が起きてしまいます。
でも自分の気持ちに嘘はつきたくないものです。そこでたとえ賛成できない内容でも、「そうなんですね」や「そういった考え方もあるのですね」など教えてもらった感を出すと自分と意見は異なるかもしれないけど、あからさまに反対や否定もしないニュアンスが出せます。
聞き上手になることを目指しましょうと上に書きましたが、それでも難しく感じてしまうなら相槌上手やうなずき上手と考えれば無理なく出来そうに思えませんか?
関連記事:人間関係は受け身でも上手くいく
好かれるコミュ障になるためのトレーニング
表情を出して相槌が打てるようになったら第一段階はクリアです。無表情で他人と会話していたころとは確実に相手に与える印象は変わっていますし、もちろんあなたの好感度もアップしています。
ここまで来たら本を参考にしてコミュ力を上げてワンランク上を目指してみて下さい。どの本の内容もためになります。
コミュニケーション力を効果的に伸ばすならレッスン受講がおすすめです。コミュ力を付けるのにレッスンは大袈裟と思うかもしれません。
ですが本を読んだだけでは自信がなかったり、本当にコミュ力が上ったのかイマイチ不安だという人はコストは本よりも掛かってしまいますが、プロからきちんと教わる分確実です。
伝え方コミュニケーション検定
動画を視聴してレッスンを受けるスタイルです。動画を視聴しただけでコミュニケーションが学習できるのか不思議に思うかもしれませんが、性格統計学という人の性格をいくつかのタイプに分けて相手にきちんと伝わる具体的な「伝え方」「受けとめ方」「関わり方」を学ぶ実践的で効果的なノウハウです。
期間は3ヶ月でレッスン動画は期間中は何度でも視聴可能です。自己分析だけでなく実際の対人スキルも磨ける上に履歴書に書ける資格も習得できます。
公式サイト:人間関係がうまくいく!伝え方コミュニケーション検定
コミュトレ
職場でのコミュニケーションをもっと円滑にしたいならコミュトレがおすすめ。基本的な人間関係を築くための話し方から上司への報告、会議での論理的な話し方、部下をマネジメントする際の話し方、営業先での話し方など様々なビジネスシーンにおいての伝えるチカラが身に付きます。
職場での人間関係は割り切るべきであり、割り切るからこそ却って良好な関係が築けるのですがだからといって没コミュニケーションという意味ではありません。
自分は他人と話すのが苦手な性格だからと諦めていませんか。コミュニケーションスキルは後天的に身に付くもの。コミュトレは人間心理と教育工学に基づいたカリキュラムが組まれています。
コミュトレに限らずこのようなスクールに入会するのはちょっと躊躇いますよね。そこでコミュトレでは事前に無料診断&アドバイスが受けられます。
そこで更に心配になってくるのが勧誘です。無料でアドバイスを受けているタイミングで勧誘されたら断りずらいし、イヤな気分になるものです。ですがコミュトレでは無料診断&アドバイスの場での勧誘はありません。
このご時世にしつこい勧誘をしても評判を落とすだけですが、いまだにセールスや案内をしてくる業者がいるのも事実です。ですがコミュトレではそのようなことはなく安心して診断を受けられます。
公式サイト:【コミュトレ無料カウンセリング】あなたの強みと課題をアドバイス
SunRise
SunRiseは自らもコミュニケーションが苦手だった講師だからこそ、生徒に寄り添ったレッスンが提供できるのがアピールポイントになっています。
オンラインによるグループレッスン形式なので極度のコミュ障だとハードルは高いという印象を受けるかもしれませんが、暴言や悪口は禁止されており授業の雰囲気作りに力を入れているのはうれしいですね。
受講生は会話が苦手だったり自信のない人が多く、気弱な性格の人も安心して参加できるとの評判です。
レッスンはすべて代表講師が行い質が担保されているのも特徴のひとつとなっています。講師が複数いれば中にはハズレの人もいる可能性がありますがSunRiseではその心配は要りません。
コミュニケーション教室の料金は十万単位なのが珍しくありませんが、SunRiseは月額9,800円で解約料金はありません。期間は設けておらず結果がでるまで受講可能です。かなり至れり尽くせりのスクールです。
公式サイト:【格安】コミュニケーション教室SunRise
まとめ
ダウナー系コミュ障の人は何か話さなきゃという考えは捨ててとにかく良い聞き役になることを目指しましょう。良い聞き役は相手に喜ばれます。
話し相手から嫌われていないと感じられれば、自分自身の中にあるぎこちなさも少しずつほぐれてコミュニケーションも円滑になっていきます。
口数は少なくてもOK。おしゃべりで陽気なキャラになる必要はなく、落ち着いた大人っぽい雰囲気を目指したほうが得ですし、達成可能な目標でもあります。