夏になるとすっかりお馴染みになったハンディファン(ハンディ扇風機)を街中でよく見かけます。手に持って顔に向けるだけで風を送ってくれる優れモノで値段もお手頃。充電さえしておけばいつでも簡単に使えます。
そんな便利なハンディファンですが、夏の容赦ない暑さを凌ぐには物足りなさを感じてしまいませんか。人間はどんなに便利なモノでもいつの間にかその現状に慣れてしまい、更に高い機能や高い性能を求めてしまう欲深い生き物です。
そんな欲望に応えるもっと便利で涼しいアイテムがあります。
ネッククーラーを使えばハンディファンより涼しく、手も塞がりません。もちろん値段はハンディファンの方が安いのですが、快適さではネッククーラーに軍配が上がります。
すっかり普及したハンディファンだがデメリットもある
いまではすっかりお馴染みになったハンディファン。手軽に携帯できて便利ですよね。団扇や扇子のように自分であおがなくても手に持って顔に向けるだけで風が当たるので楽チンです。
そんなに大きな物でもないのでカバンに入れても中を圧迫しないし重くもないのでストレスになりません。暑い季節の外出には手放せない人も多いでしょう。
そんな便利で手放せないハンディファンですが当然デメリットもあります。その最大のデメリットは片手が塞がってしまう点。
例えば、暑さの厳しい日には冷たいドリンクが欲しくなりますが、歩いている時に片手にドリンクを持って反対側の手にハンディファンを持ってしまうと両手が塞がってしまいます。そうなると恐ろしいことにその間はスマホが使えません。
片手が塞がってしまい色々と不便!
これって結構ストレスになりませんか?別にドリンクじゃなくても手にバッグを持っている時や子どもと手を繋がないといけない時などシチュエーションは様々です。
別にスマホが使えないことだけでなく、ハンディファンによって片手が塞がってしまうと色々と不便を感じてしまいます。
他にも気温があまりにも高いと却って温風を顔や首に当てることになってしまったり、そもそも風力が弱いので満足な冷却効果を得られないといったデメリットもあります。
中には冷却プレート付きのハンディファンもありますね。こちらはプレートを顔や首に押し当てると涼しさを実感できますが、風自体はさほど冷風になるわけではありません。
冷却プレートが付いているからとより涼しい風を期待すると拍子抜けします。
心配なデメリットとしては風力が弱いといっても長時間風を顔に当て続けると、気が付かないうちに目が乾燥してしまう危険性もあります。
更にハンディファンは耐久性に問題があり、特に安価なタイプはその傾向が強くデリケートな取り扱いが必要なのですが、汗がダラダラの環境ではそんな注意を払う余裕はありません。
・目が乾燥してしまう
・耐久性に問題あり
便利なハンディファンですが目の乾燥などは無視できないデメリットですね。
ネッククーラーのメリット
そんなハンディファンのデメリットを補ってくれるのがネッククーラーです。首に掛けるので両手は自由です。よって嬉しいことにスマホを使うのに何の支障もありません。
ハンディファンと比べたネッククーラーのメリットはそれだけではありません。
ネッククーラーの冷却プレートによって首を冷やすと効率的に体温を下げることが可能です。
効率よく体温を下げるには皮膚から浅い位置に静脈が走っている首、脇の下、腿の付け根を冷やすのがポイントです。
太い静脈を冷やすことで冷えた血液が全身に巡っていくので、熱中症の予防にもなります。
でも冷やしすぎて却って体調がおかしくなってしまうのではと思うかもしれませんが、いくらネッククーラーでも猛暑のなかではそこまで冷えません。氷を首に当てて冷やすより冷え方はマイルドです。
ハンディファンでは懸念される目の乾燥の心配もほとんどありません。送風機能のあるネッククーラーの場合、風が当たるのは後頭部や頬の部分なので目に直接風が当たらない設計になっています。
ハンディファンとネッククーラーを掛け合わせたような首掛け扇風機もあります。軽くて手が塞がらないのですが、風力が弱く耐久性が低い、ロングヘアだと絡まるといったデメリットもあります。
ネッククーラーの選び方
ネッククーラーには電動タイプの他に保冷剤を入れて使用するタイプやPCM素材タイプがあります。
コスパの良い順に保冷剤タイプ>PCM素材タイプ>電動タイプとなりますが、それぞれ特徴がありコスパ以外の要素も考慮して選びましょう。
電動タイプ
3つのタイプのネッククーラーの中では最も重量がありますが、長時間屋外で使用するのに最もおすすめなのが電動タイプです。
保冷剤タイプやPCM素材タイプと比べて素材感があるので、街中で使うと恥ずかしいかもと思うかもしれませんね。
ですが外見がヘッドフォンに似ているので首に掛けていても違和感はありませんし、特にカジュアルな服装に自然に溶け込みます。
風力もハンディファンより強力です。風を送り出すだけのタイプもありますが、多くのネッククーラーは冷却プレートが付いており首を冷やしてくれます。
ネッククーラーによっては冷却プレートの位置が首の真後ろだったり、左右斜め後ろ、左右斜め前といった違いがあります。左右斜め前に冷却プレートがあるタイプは、首の大きさに対して小さめのサイズを選んでしまうと頸動脈が圧迫されて苦しさを感じてしまうので注意。
電動タイプは他の二つのタイプと違ってどうしても音が出てしまうというデメリットもあります。ですが静かな室内ならモーター音が気になるかもしれませんが、屋外ではほとんでかき消されます。静音性を謳ったタイプもありますが、どうしてもある程度の音はしてしまうので割り切りましょう。
当然充電を忘れると嵩張って何の役にも立たないお荷物になってしまいます。
尚、電動ネッククーラーの種類によっては大風量を謳ったタイプもありますが、実際に炎天下で使用してみるとあまり涼しさを感じません。
風による冷却効果は室内や電車内などの空間でないと期待できないので、屋外で使用する際は冷却プレートがメインとなります。
PCM素材タイプ
PCM素材は28℃以下で自然凍結する優れモノ。使用時間は1~3時間ほどと短めですが水や冷凍庫で冷やせばすぐに冷却します。
ヒンヤリ感は最も穏やかなので短時間の外出や屋内で使用するのに適しています。音がしないので屋内でテレビや動画を見る時などは電動タイプよりも便利です。
注意したいのは服の上からだと冷感が伝わらないので肌に直接触れるように使用すること。小さすぎるサイズを選んでしまうと息苦しくなります。
細いものは早く冷却効果がなくなるので太めのタイプを選ぶのがポイントです。
保冷剤タイプ
ベルトに保冷剤や保冷ジェルを入れて使用します。比較的短時間で一気に体温を下げるので風呂上りなどに便利です。場合によっては冷却効果が高すぎることもあるので、そのような時はタオルを1枚外側に巻いて調節します。
使用時間は他の二つのタイプと比べて短時間で屋外だと1時間程度となります。コスパは良いのですが使い方を選ぶのも特徴です。
保冷剤や保冷ジェルと使わず水に濡らすだけで使える手軽なタイプもありますが、冷却能力は当然劣ります。
ネッククーラーを使用する際の注意点
ネッククーラーの冷却プレートは首を冷やして体温を下げる効果がありますが、冷やしすぎると自律神経の乱れに繋がります。その結果めまいや立ち眩みを引き起こしてしまうことも。
炎天下の屋外ならあまり心配は要りませんが、エアコンの効いた室内などでは要注意です。
基本的なことですが、いくらネッククーラーで身体をクールダウンしても水分補給は欠かせません。
水分補給は絶対に必要です!
他にもハンディファンよりは重量はありますし人によっては肩が凝る、金属アレルギーの人は使えないなどの注意点があります。
まとめ
ハンディファンの代用としてハンディファン以上の快適さを得られるのがネッククーラーです。
それぞれのネッククーラータイプのメリットデメリットを把握して自分にあったものを選びましょう。
ハンディファンに物足りなさを感じたらネッククーラーの出番です。