「初対面でやっちまった」という経験は多くの人が持っている苦い思い出です。できればリセットしてもう一度はじめからやり直したいと願っても、やらかした事実は消し去ることはできません。
もし第一印象で失敗してマイナスイメージを持たれてしまったら、そこから人間関係を築いていかなければいけません。
いくらあなたが好意的であっても第一印象が悪いと相手はあなたのことを警戒的に見てしまいます。それどころか嫌悪感を持たれる可能性だって大いにあります。
その場限りの関係やプライベートなら「まあしょうがないか」と諦めてしまうことも可能ですが、ビジネスシーンではそうはいかないのがツラいところです。とくに相手が顧客だったら精神的にかなりシンドイですよね。
人間関係を構築していく上での第一歩は第一印象です。ですがもし第一印象に失敗したら第二印象で挽回しましょう。
第一印象は重要
人は他人から良い印象を持ってもらいたいものです。それには初頭効果がモノを言います。
初頭効果はポーランドの心理学者ソロモン・アッシュが行った印象形成に関する実験で提唱されました。それによると人間は最初に示された情報に引っ張られて他人や物事を評価するそうです。
初対面の人と会った時、初めの数秒で受けた印象がその後の評価に強い影響を与えます。なので第一印象が良いと好感度や信頼度が上がり、日常生活や仕事などあらゆる場面で良好な関係を築きやすくなります。
逆に第一印象が悪いとその初頭効果の影響でこの人は信用できないかもと思われてしまうので要注意。
第一印象は当てにならないという話はよく聞きますしそういった事例を誰もが経験しているものですが、誰もが第一印象に基づいて他人を無意識に判断しているものです。いわゆる確証バイアスですね。
世の中には第一印象の悪い人には近づかないようにしている人もたくさんおり、しなくてもいい苦労をするハメになります。
第一印象を良くするポイント
第一印象を良くするにはどうしたらよいのでしょうか。
いくつか特に注意したいのは
- 見た目や表情
- 挨拶
- 話し方
このあたりが第一印象を決定づけるポイントです。
第一印象を決定づける要素としてメラビアンの法則がよく引き合いに出されます。それによると人がコミュニケーションを取る際に言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で影響を及ぼすとされています。
視覚情報が55%ということは見た目がいかに大事なのかがわかりますね。瞬間的にインプットされる情報により人間の判断は左右されやすいことを意味しています。
見た目とはルックスの良さではなく清潔感です。もちろん外見の良い人は第一印象に関して高い下駄を履いているようなものですが、いくらルックスが良くても清潔感がないとそのアドバンテージはだいぶ目減りしてしまいます。
清潔感に才能や素質は関係ありません。普段の心掛け次第で改善できます。
清潔感を出すには様々なポイントがありますが、手っ取り早く清潔感を出すにはBBクリームを使うのが効果的です。清潔感に関してよくある勘違いに毎日風呂に入っているから大丈夫というのがありますが、そういうことではありません。
関連記事:清潔感とは見た目だが結局顔という意味ではないので諦めないで
表情には性格が表れます。これもルックスの良し悪しは関係ありません。ですが外見に自信がない人は表情に気を付けましょう。無表情の強面には誰もお近づきになりたくないものです。
ボソボソとした話し方は相手に与える印象が良いはずはありません。引っ込み思案の人は最初の挨拶が肝心です。明るい声で挨拶して、そのトーンで会話を続けるとテンションは下がりません。
他にも姿勢やゼスチャーも第一印象を左右します。
もしあなたが男性で女性への第一印象で気を付けるならニオイを忘れてはいけません。但し下手な香水はNGです。嫌われます。
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ニオイの中でも口臭は相手が男女問わず最悪です。
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第一印象で失敗したら第二印象で挽回
第一印象が決まる時間は初めて会ってから3~5秒とか15秒など諸説あるのですが、要するに出会い頭のわずかな時間です。
特に人付き合いの苦手なコミュ障の人は初対面で第一印象で失敗してしまうかもと不安になりますよね。
第一印象でイマイチな人だと思われてしまうと、相手はその先入観をベースにあなたを判断します。しかも厄介なことにあなたが相手の第一印象に好意を持っても、相手もあなたに同様の印象を持つとは限りません。
もし自分の第一印象が相手にとって良くないものだったと感じたら、第二印象でその無意識に貼られたレッテルを剥がす努力をしましょう。
第一印象で多くを占めるのは見た目などの外見ですが、第二印象を決めるのは行動です。もちろん待ち合わせに遅刻したなどの理由で会う前から第一印象を悪くすることもありますが、多くの場合は出会ってからわずかな時間です。
それに対して第二印象は時間を掛けて形成されていくのが特徴です。第一印象が良いのに越したことは無いのですが、人間関係を築いていく上で本当に力を入れるべきは第二印象です。
最初にネガティブな印象を与えておいて、後からポジティブな印象を与えるとより良い結果が得られると言われています。プラスとマイナスの変化量が大きいほど相手により良い印象を残せます。
心理学用語でゲインロス効果といいます。
被評価者が評価者に対して感じる対人魅力は、一貫して好意的評価を受けるよりも、初めのうちは否定的評価を受けていたのが後に好意的評価に転じた方が魅力を感じる(ゲイン効果)。
他方で、一貫して否定的評価を受けるよりも、初めのうちは好意的評価を受けていたのが後に否定的評価に転じた方が、魅力を感じにくい(ロス効果)。
Wikipediaより参照
超強面の人が実際は人一倍優しかったらその格差に驚いて却って好意的に評価されるパターンです。いわゆるギャップ萌えというヤツです。
とはいえわざと第一印象を悪くする必要はありません。却ってドツボにはまります。
第二印象を良くする方法
第二印象は主にコミュニケーションによって形成されていきます。第二印象が良いと自然に信頼感も高まっていきます。
第二印象を良くするためには誠実さや素直さを持って相手と接する必要があります。自分のことより相手のことを第一に考えて会話をしてみましょう。
相手と上手にコミュニケーションが取れれば多少の困難や障害があろうと物事はなんとか前へ進みます。それってビジネスシーンでは本当に重要なポイントです。
口下手なコミュ障の人にはハードルが高く感じるかもしれませんが、その場合積極的な受け身を心掛けましょう。
関連記事:人間関係は受け身でも上手くいく
間違っても相手の話を否定してはいけません。人間自分のことを肯定してくれる人には好意を持つものです。
相槌を打つときは声をだして無表情にならないように。これだけでも大分違ってきます。
会話の内容にも気を配りましょう。性格が積極的であれ消極的であれ、相手が心地よいと感じる会話ができるかどうかです。気の利いたことを言う必要はありません。明るい声ではっきりと話すと相手に悪い印象は与えません。
もしあなたが会話が苦手なら口に出さなくても相手にはそれが伝わります。ですので会話を頑張るのはほどほどに身だしなみや姿勢、ゼスチャーなどのレベルを上げる努力をしましょう。
もちろん仕事などでは自分が会話をリードしなければならないケースもありますが、相手の要望や主張に誠実に且つ丁寧に耳を傾ける態度でいれば第二印象は上ります。
もし第二印象でもよく失敗していると悩んでいるのなら専門家に相談してみると解決の糸口がみおえるかもしれません。何度も失敗しているとコンプレックスになって人間嫌いが加速します。
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やってはいけない挽回方法
第二印象で挽回しようとして、とにかく会話をしようと自分の主張ばかりしゃべってしまうと逆効果になります。
精神的に余裕がなくなってテンパってしまうとこのようなパターンに陥ります。変に前のめりな姿勢からは誠実さや素直さは汲み取れません。
逆に相手は冷静にあなたにペケの烙印を押します。そこからの逆転は果てしなく苦労しますよ。