消火器の扱いに自信はありますか?
大きな火災を防ぐには初期消火。ある調査によると一般家庭での消火器の保有率は約40パーセントだそうです。おそらく一人暮らしだと保有率はぐっと下がるのではないでしょうか。
できれば消火器を備えておくのがベストなのですが、特に一人暮らしだと大袈裟だと感じてしまうかもしれません。でも火災は怖いですよね。
消火器ほどの性能はないかもしれませんが、初期消火に対応できるアイテムはあると心強い存在です。
自分は気を付けているから絶対に火は出さないと思っていても、誰にでも火事を起こしてしまうリスクはあります。火事が発生しそうになったときに、すぐに使える便利グッズがあると自分の人生を救ってくれるかもしれません。
火事が起きる原因は不注意だけではない
火が出たときに咄嗟に消火できるモノを用意しておくメリットは説明するまでもありません。火事の原因はタバコや調理中の油の過熱といった不注意だけではないのがこわいところ。
例えば配線器具や電気機器の故障や地震によって引き起こされる場合もあります。個人がどんなに注意していても避けられないケースも考えられます。
一生のうちに火事に遭遇することは稀かもしれませんが、万が一引き起こしてしまうと取返しのつかないことになりかねません。
火事を起こしてしまうと家の中の家財道具はもちろん命を失う危険もありますし、近所にも多大な迷惑を掛けてしまいます。いくら火災保険に加入して経済的に保障されていても、失うモノが多すぎです。
消火器のデメリット
まず前提として各家庭に消火器は設置しておいたほうが良いことは確実です。そのことを踏まえて敢えてデメリットをあげます。
消火器には加圧式、蓄圧式とありそれぞれのデメリットについては様々なサイトで紹介されています。ここでは実際に設置したり、使用する際の心理的、物理的なちょっとしたマイナス点を考えてみます。
処分が面倒
住宅用消火器の寿命はおおむね5年が目安と言われています。耐用年数を経過した消火器はメーカーやリサイクルセンターなど所定の窓口で手続き後、回収されリサイクル処分されます。
当然ですが不燃ごみの日にゴミ捨て場に消火器を出しても回収してくれませんし、粗大ごみとしての扱いでもありません。
重い
消火器は種類や大きさによって重量は様々です。小型タイプでも1㎏以上あるものがほとんどです。力の弱い女性や高齢者の場合、スムーズに素早い消火活動を行うのはなかなか難しいでしょう。
使用する際のためらい
出火したとき消火剤の後始末や大ごとになってしまうからと、いざ消火器を使う段になって迷いが生じることがあるかもしれません。
本来は火事なのだから迷わず消火器を使用するべきなのです。ですが人はアクシデントが生じた際、できれば穏便済ませたいと思うものです。その一瞬のためらいが取返しがつかないことになってしまいます。
インテリアと調和しない
おしゃれなデザインの消火器というものありますが、基本的には真っ赤なボディでその存在感を発揮しています。部屋やキッチンのインテリアと調和しません。溶け込んでしまったら、いざという時に探してしまうかも。すぐに目に入るよう目立つデザインなのは意味があります。
便利な消火アイテム
消火器を設置するのはどうも気が重いという人でも初期消火アイテムは用意しておくべきです。
初めにも書きましたが消火器を設置しておくのがベストですし、ここで紹介する消火アイテムはあくまでも初期消火において有効なものです。一般的に初期消火が可能なのは炎が天井に届くまでといわれています。
箱のまま入れるだけ
天ぷら火災専用の消火剤です。このまま箱から中身を出さずに鍋に入れるだけで消火できます。冷却後はそのまま燃えるゴミとして処分可能です。マグネットフックにぶら下げておくと便利です。
小さな消防士
消防庁から認定を受けている簡易消火アイテムです。使い方は炎に向かって投げるだけです。本品1本で4畳半から6畳程度の消火が可能で、延焼防止効果もあります。こちらの製品は天ぷら火災には使用できません。
消える魔球
こちらも炎に向けて投げるだけです。消火能力は水の10倍あり、避難経路の確保にも使えます。小さな消防士同様天ぷら油の火災には使用できません。
ファイヤーブランケット
火元を覆って消火する他、身体に纏って炎から身を守ることもできます。消火液や粉末をまき散らさないため、消火後も場所を必要以上に汚しません。
まとめ
どれも扱い方が簡単な消火アイテムをご紹介しました。
消火器に比べコンパクトで女性や高齢者でも無理なく使用できるタイプの物ばかりです。
すでに消火器を持っているという人でもサブアイテムとしての位置づけでも心強い存在です。