マウントを取りたがる人ってどこにでもいますよね。はっきり言ってウザいし鬱陶しいので構わないでほしいものです。
謎の上から目線で言ってくる内容はどうでもいいことばかりで、相手にするのも時間の無駄です。優越感に浸っている相手はこちらが控えめな返事で内心イヤがっているサインを出してもお構いなしです。
なので無視するのが一番なのですが、社会人をやっていると無視する態度をとるのにはリスクが伴います。問題なのはマウントを取って来る相手なのですが、場合によっては相手を怒らせたり自分の評価が下がってしまうような面倒なことにもかりかねません。
なんとも理不尽でやるせないのですが、頭に血を上らせて感情的になってしまっては相手の思うつぼです。そのような人間関係のストレスは無駄な労力と時間を消費するだけです。
しなくてもいいイヤな思いをする前にメタ認知を活用してスルースキルでやり過ごしましょう。相手を空回りさせればOKです。
マウントを取る人の特徴
他人に対してマウントを取るような言葉を掛ければ、その相手から悪い印象を持たれてしまうのは多くの人がわかっていることです。ですが人間は機会があれば本能的に無意識にマウントを取りにいってしまうこともめずらしくありません。
もちろん中には積極的にマウントを取りたがる人も多くいます。特に言いやすいとターゲットに定めた相手には虎視眈々とマウンティングの機会を狙っている輩もいてやっかいな存在です。
ではどんな人がマウントを取りたがるのしょうか。
・負けず嫌い
・自分に自信がない
・自己中心的
・お節介
承認欲求が強い
SNSでよく見られる承認欲求ですが、日常会話においてもしばしば発動されます。他人からの羨望に飢えている人はとにかく人より少しでも優れている、またはキラキラしている自分を確認したいものです。
あんたの承認欲求なんて知らんがなと言いたいのですが、マウントの対象になってしまった人間は周囲の評価を得るための栄養分としてマークされます。
負けず嫌い
何事にも優劣をつけないと気が済まない性格の人は柔軟性に欠けるところがあります。はっきり言ってどうでもいいことでもいちいち白黒つけられるとウンザリするものです。
なにをそんなにムキになっているのだろうと不思議に思いますが、本人は必死だったりします。
自分に自信がない
負けず嫌いにも通じますが、自信がない人は他人と比べて自分は劣っていないと安心したがるものです。劣等感の強さから虚勢を張って自分を大きく見せたり、他人を貶めて相対的に自分のコンプレックスを埋めることで安堵します。
世の中この手の人が意外と多くいます。自己肯定感を高めたいがためにマウントを取られるなんて迷惑千万もいいところです。
外から見ると劣等感を抱えているのは結構わかりやすいので、マウントを取りに来た際にそのことを指摘するとムキになって否定します。
自己中心的
自己中心的な性格の人は常に自分が正しいと思い込んでいます。それは常に一番でありたいという傲慢さとして表れ他人の意見を否定するのがデフォルトになります。
他人に共感することができないサイコパス気質を持っているケースもあり、そのような人物とはできれば距離を置くのが賢明です。
他人から見たら自分さえ良ければいいという態度に映りますので、周囲からの評価は概ね低い傾向があります。
お節介
悪気はないのですが相手の方が上の立場にいると、善意からのアドバイスや手助けも受ける側にとってはマウントと捉えられる可能性があります。
助言を求めていないのに手を差し伸べられても精神的にプレッシャーになることもあります。特に世のおじさんの多くはこのことに気付いていません。
善意からの手助けの場合、無碍に断ることもできず有難迷惑になってしまいます。
スルースキルはマウントに対する最強の防御術
スルースキルとは他人から心無い言葉を浴びせられたときに正面から受け止めて反応するのではなく、冷静に且つ軽く受け流してその話題を続けないようコントロールする能力です。
マウントを取ってくる同僚の言動を、自分にとって重要でない情報として扱うことが重要です。彼らの意見や行動が自分の価値を決めるものではないと認識することで、感情的な反応を減らすことができます。
そもそも他人からの悪意のある言葉なんてまともに受け止める必要なんてないのです。
マウントを取りに来た時に相手が呆気にとられたり、空回りしたと思えば上出来で、更にマウントを取ろうとしたことを恥ずかしいと感じれば大成功です。
ですがスルースキルは相手を後悔させるのが目的ではなく、自分が負わなくてていいダメージを最小限するためのものなので攻撃的な手段ではありません。
世の中には大した意味もないのにあなたを傷付けようとする人が必ず存在します。あからさまに対立している立場の人だけでなく、それこそ親しいと思っていた間柄の人でもあなたにとって傷付く言葉を投げかけることなんてめずらしくありません。
マウントを取って来る人間はあまり加害者意識を持っていない場合も多く、言われた側の気持ちをロクすっぽ考えず、ちょっとしたイヤミ程度にしか思っていないこともあるので厄介です。
スルースキルがあれば人間関係がスムーズになり余計な対立を生じなくなります。特に職場の人間関係は割り切ることが大切です。
相手のちょっとした言葉でイライラすることもなくなり、人間関係によるストレスも軽減されます。
スルースキルを身に付ければ精神的に余裕ができ、心の中で上から目線で考えられるので小言や嫌味をものともしません。
メンタルがやられる前に是非スルースキルを身に付けましょう。
スルースキルが低いことのデメリット
スルースキルが低いと仕事の効率が下がるだけでなく人間関係や自分の性格にも悪影響を及ぼす可能性があります。
他人からの何気ない言葉が自分の中で引っかかってしまい、モヤモヤを溜め込むことで生産性が下がり、そのことを他人から更に突っ込まれるような悪循環に陥る危険性を孕んでいます。
真面目すぎて他人からの言葉を真に受けすぎてしまう人はマウントのターゲットにされやすい傾向があります。
・自己主張が弱い
・真面目すぎる
・他人の言葉をストレートに受けてしまう
嫌がるそぶりをしてしまいがちですが、相手はそのような反応を楽しんでいます。カモに認定されてしまうとマウントがエスカレートしてしまうことも。
ですが相手は与えたダメージに対して責任をとってくれるわけではありません。そうなるともはやイジメです。
他人からの無責任な言葉なんて本来雑音でしかないのですが、そんな雑音にふりまわされるのは馬鹿らしいことですよね。
とはいっても自分の性格を変えるのは至難の業です。ですがスルースキルに性格は関係ありません。
スルースキルを実践するために
では実際にスルースキルを行うためにはどのようにすればよいのでしょうか。相手がマウントを取って来るとネガティブな気持ちになりますし、スルーするには勇気が必要なんじゃないかと思いますよね。
でも意外と簡単です。
スルーする際のセリフを予め用意しておく
スルースキルは誰でも実践可能です。いざ事に当たった際にあらかじめセリフを用意しておくとあっけないものですし、勇気もさほど必要ありません。
実際に相手の言葉をスルーする際のセリフの例を挙げておきます。空返事にちょっと毛の生えた程度の言葉でOKです。
もちろん自分と同等か下の人間と上の立場の人に対しては言葉の使い分けは必要です。とはいっても決してへつらう必要はありません。
・「参考になります」
・「なるほど」
・「そういう考え方もありますね」
・「それはすごいですね」
・「それはよかったですね」
・「それは気付きませんでした」
・「さすがですね」
・「アドバイスいただき、ありがとうございます」
いずれも心の中で相手を軽んじているニュアンスがありますが問題ありません。ここで重要なのは決して感情を表に出さず落ち着いてスルー言葉を口にすること。
頭に血が上ってしまうと相手のマウントの言葉に対して、何もそんなことを言わなくてもと感じてしまいスルーできなくなります。
感情を出さないのはわずかでも弱みを見せないためです。感情を出してしまうと逆に相手に付け込まれたり、重ねてマウントを取って来る可能性があります。
相手がマウントを取ってきた時は絶対に感情を出してはいけません!
少なくともマウントを取って来る相手はあなたにとって好ましくない人物なのですから、突き放す感じで無関心な対応しても心は痛まないはずです。
メタ認知の活用
メタ認知はスルースキルを高めるための重要な要素です。自己認識を深め、ストレスを軽減し、冷静な判断を促進することで、日常生活やビジネスシーンにおいてもより効果的に対応できるようになります。
特に職場での人間関係は、時にストレスの源となることが多々あります。特に同僚がマウントを取ってくる場合、その影響は大きいです。しかしメタ認知を活用することで、こうした状況をうまく乗り越えることが可能です。
メタ認知とは、自分の思考や感情を客観的に観察し、理解する能力を指します。この能力を高めることで、自分の反応や感情をコントロールしやすくなります。特に、ストレスや批判に対する反応を冷静に分析し、適切に対処する力が養われます。
自分の置かれた状況や立場などを俯瞰的にとらえることで感情に流されにくくなります。
マウントに対してメンタルを強くする方法
いくらスルースキルを駆使して相手のマウントをかわしてもやはりいい気持ちはしないものです。鋼のメンタルを持っていればダメージを受けることはないのでしょうが、マウントを取られやすい人のハートは繊細です。
そこで少しでもメンタルを強化して不快なマウントに負けないようにしましょう。相手の心無い言葉を弾き飛ばすのではなく軽く受け流すにしても心の余裕があるに越したことはないのは当然です。
メンタルを強くするのにおすすめなのは筋トレです。とはいっても筋肉ムキムキの身体になって相手を威嚇したり見た目で侮らせないといったことが目的ではありません。
そもそも簡単に体型が変わるほど筋トレは楽ではありません。ですが筋トレを続けていれば外見が変わらなくても確実にマインドが変化します。
筋トレにはストレスに反応するモルモンであるコルチゾールの分泌の低下すると言われています。
関連記事:職場の人間関係はくだらないので割り切る コツは筋トレです
メンタルが強化されるだけでなく、身体の調子も向上します。
トレーニングジムは有料の会員制もあれば自治体によって運営されている公共ジムなどの無料施設もあります。
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職場での度重なるマウントにメンタルがやられそうになったら
私生活で友人からのマウントにはある程度強く出たり、あまりにも酷いようなら関係を見直すことも可能ですが、仕事上での関係だとそうはいきません。イヤな相手とも付き合っていかなければいけないのが、社会人特にサラリーマンのツラいところです。
ある程度メンタルを鍛えれば確かにマウントに対して耐性はできますが、いくらスルーしても懲りずに繰り返しやられたらウンザリしますよね。
そしてじわじわと確実にメンタルがやられていきます。それでも感情的に対応してはいけません。もし感情を出してしまうとここまで冷静にスルーしてきた努力が水の泡になります。
スルーや拒否の反応を示しても相手が真剣に受け取ってくれなければ意味がありませんし、場合によっては面白がって増長することも考えられます。
スルースキルを駆使してもガマンにも限界というものがあるのも事実です。ブチ切れる前に手を打ちましょう。
相談する
会社の上司や同僚は相談相手として好ましくもあり、物足りなくもあります。相談したが故にへんな噂が広がるのも怖いですし慎重にならざるを得ません。
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退職代行
もし退職に心がほぼ決まっているなら、躊躇しないためにも退職代行が合理的です。
会社は人間関係が理由ではなかなか辞めさせてくれない可能性があります。もう辞めると決心しているなら、引き留められて余計な精神的労力を使いたくないものです。
そのためにも面倒臭いことは退職代行業者にすべてお願いして後腐れなく辞めましょう。もしあなたに後ろめたいことがないのであれば、会社に辞めるにあたって業者に丸投げしても何ら問題ないのです。
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あまりにしつこいマウントで心が疲弊してしまうとあなたの人生が狂います。多くの人はメンタルがやられ過ぎて回復困難な状態になってやっと決断の遅さに気付きます。
SNSならブロックで解決するかもしれませんが、リアルではさっさとおさらばするのが正解です。
まとめ
マウントは真に受けずスルー 決して挑発には乗らないのが鉄則です。まずは感情を抑えることとメタ認知で状況を俯瞰します。
冷静になったらマウントを取られたときに感じる怒りや不快感を認識します。「今、私はどう感じているのか?」と自問自答することで、自分の感情を客観的に見ることができます。
感情を整理した後、どのように反応するかを選択します。無視する、冷静に反論する、またはその場を離れるなど、自分にとって最も適切な行動を選びましょう。
その際、普段から筋トレをやっていると気持ちに余裕が生まれるので、相手の挑発に乗ることなく自分をコントロールできます。
場合によっては会社を辞める選択肢もありです。捌ききれなかったらメンタルがやられる前に他に助けを求めてもいいし、その場を逃げてもいいです。我慢してメンタルが崩壊するよりあなたの人生の方がよっぽど大切です。