面接の最後、雑談みたいなトーンで何気にグサッと刺さる一言を言われると抜けない棘のようにいつもまでも心に引っかかります。
「転職回数多いですね」
たぶん面接官には深い意味なんてなかったのかもしれない。
次の質問に移るための、ただの一言だったのかもしれない。
でもその瞬間、頭の中が一瞬でフリーズしてその後の質問は半分上の空。
「次の質問にはちゃんと答えられたはずなのに、なんで今さら引っかかってるんだろう」と思いながらも、結局その日は他に何を話したかほとんど思い出せない。
覚えているのはあの一言と、自分が固まった数秒間だけ。
ただ帰宅中も帰宅してからも、あの一言がずっと頭の中で再生される。
わかってたしヤバいかもとは思ってはいたんだけど、心の中であれこれ理由を付けてごまかしていた在職期間の短さと転職の多さ。
それをズバリ指摘されるとツラい現実に否応なしに向き合わされます。
『転職回数多いですね』と面接で言われて固まった理由
「転職回数多いですね」と面接で言われて、頭が真っ白になってしまう。
こういう経験をした人って、意外と少なくないんじゃないでしょうか。
考えてみると、別に初めて言われたわけじゃないことも多いんですよね。
以前の面接でも似たようなことを聞かれたり、家族から「またすぐ辞めるんじゃないの?」なんて言われたり。
若い頃は軽く聞き流していたのに、あるとき急にその言葉が深く刺さる。

軽く流せていたはずの言葉だったはずが、気付けばいつの間にかずっしりとした確かな重さを伴って自分にのしかかっていた。
特に、「今度こそ長く働ける場所を見つけたい」と思って転職活動を始めたばかりのタイミングだと、過去の経歴を蒸し返されるのがいつも以上にこたえるものです。
想定外の質問だったから動揺したというより、「いつか聞かれるだろうな」と身構えていた話題に真正面から触れられてしまった。
「ジョブホッパー」という言葉って、なんだか嫌ですよね。
忍耐力がないとか、何事も続かないとか、そんなレッテルを貼られているような気がしてしまう。
でも実際には、面接官にそう言われたわけじゃないのに、自分で勝手にその言葉を引き寄せてしまうこともあります。
昔の友人から「また辞めたの?」なんて軽く言われただけで、一日中モヤモヤしてしまう。
そんな状態が続いている人にとっては、面接官の一言がたまたま一番深く刺さっただけなのかもしれません。
関連記事:転職を繰り返すあなたはジョブホッパー?それとも人間関係リセット症候群?
『転職回数 多い』と検索しても、答えが見つからなかった夜
面接が終わったあと、ついスマホで「転職回数 多い」と検索してしまう。
思わずやってしまうこの行為。
でも出てくる検索結果は転職エージェントの記事ばかり。
「回数より理由が大事です」
「平均回数は〇回です」
もちろん間違ったことは書いていないんでしょう。
でも、読んでいて「いや、そういうことじゃないんだよな」と感じることもあります。

気が付くと情報収集というより、不安を何度も再生しているだけになっていたりするんですよね。
検索ワードを少し変えて、似たような記事を何本も読む。
でも結局、安心できる答えは見つからない。
たぶん、検索している人が本当に欲しいのはデータじゃなくて、「大丈夫だよ」と言ってくれる一言なのかもしれません。
そんなときって、ネットの情報を追いかけるより、一冊の本をゆっくり読むほうが気持ちが落ち着くこともあります。
自己分析や働き方について書かれた本の中には、「こうすれば正解」という答えを教えるというより、自分の考えを整理するためのヒントをくれるものもあります。
検索結果を何十ページも行ったり来たりするくらいなら、紙にメモを取りながら一冊読んでみる。そんな時間のほうが、頭の中がスッキリする人もいるんじゃないでしょうか。
『転職の思考法』
検索しても検索しても答えが見つからない夜ってありますよね。
「転職回数が多い自分はダメなんじゃないか」
「また同じことを繰り返すんじゃないか」
そんなことばかり考えていると、だんだん自分を責める材料探しみたいになってしまうことがあります。
『転職の思考法』は、面接で受かるためのテクニックを教えてくれる本というより、「自分はこれからどう働きたいんだろう?」を考えるための本という感じです。
転職するべきかどうか、今の会社に残るべきか、そもそも何を大事にしたいのか。
そういうことを対話形式で整理していくので、普段あまり本を読まない人でも比較的読みやすいと思います。
正解を教えてくれる本ではありません。
「次の会社を探さなきゃ」と焦る前に、一度立ち止まって考える時間を作りたい。
そんなときに手に取ってみるのも悪くない一冊だと思います。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
転職回数が増えてくると、「自分は何がしたいんだろう」と分からなくなることってあります。
辞めた理由はいくつも出てくる。
でも、「次は何を求めているの?」と聞かれると、急に言葉に詰まってしまう。
この本の面白いところは、「天職を見つけよう!」みたいな大げさな話じゃないところです。
好きなこと、得意なこと、大事にしたいこと。
その3つを整理しながら、自分の価値観を少しずつ言葉にしていくワーク形式になっています。
転職活動って、つい「どこに応募するか」に意識が向きがちなんですが、その前に「自分はどんな働き方が合うんだろう?」を考える時間も大事なんですよね。
一人で考えていると、どうしても「向いている仕事なんてないかも」とネガティブな方向に行きがちです。
焦って答えを出さなくても大丈夫。
そんな気持ちで読める一冊だと思います。
転職者のための自己分析
転職回数が増えてくると、「また辞めた理由を説明しなきゃ」と過去ばかり振り返ってしまうことがあります。
でも、面接で本当に困るのって、辞めた理由よりも「次は何をしたいの?」と聞かれたときなんですよね。
この本は、自己分析や経験の棚卸しをしながら、自分の強みや考え方を整理していくタイプの本です。
派手な成功談が並んでいるわけではなく、どちらかというと地味なのがポイントです。
紙に書き出しながら読み進めていくと、「自分はこういう環境だと頑張れるんだな」とか、「辞めた理由には共通点があったんだな」とか、少しずつ見えてくるものがあります。
面接で使う答えを丸暗記するための本ではありません。
むしろ、自分の中でバラバラになっていた経験を整理して、「だから次はこういう環境で働きたい」と自然に言葉にできるようにするための本、という感じでしょうか。
「転職回数が多い自分」を責めるためじゃなく、これまでの経験を一度ゆっくり棚卸ししてみたい人のための本です。
面接官が『転職回数多いですね』と聞く本当の理由
少し落ち着いて考えると、「転職回数多いですね」という面接官の言葉の裏には、もっと現実的な理由があるように思います。
それは今度こそこの会社に長く居てくれるのかどうか。
・長く活躍してくれる人なのか
このあたりなんですよね。

採用する側からすると、一人採るのも大変です。
教育する時間もかかるし、周りの人もフォローする。
だから、「またすぐ辞める人じゃないかな?」と確認したくなるのは、ある意味当然なんです。
もちろん面接官によって考え方は違います。
でも、「あなたはダメな人間ですね」と人格を否定するために聞いているわけではない。
そう考えると、少し気持ちが楽になる人もいるんじゃないでしょうか。
聞かれているのは「回数」ではなく、「次も同じことが起きないか」
そう思うと、準備するべきことも見えてきます。
転職回数が多いと悩んだときは、自分の経歴を整理してみる
転職回数のことで悩んでいる人の話を聞いていると、「面接で何と答えればいいんでしょうか?」という質問をよく見かけます。
たしかに気になりますよね。わかりますその気持ち。
ただ、こういうときに意外と多いのが、「正解の答え方」を探そうとしてしまうことです。
そんなことやらなくても良いです。っていうかやらない方がいいかも。
ネットで検索すると、面接での回答例や模範解答がたくさん出てきます。

でも、それを読めば読むほど、「自分の場合はどう言えばいいんだろう」と余計に混乱してしまう人も少なくありません。
ドツボに嵌っても良いことありません。
関連記事:一つの会社で3年頑張れのホントとウソ
転職回数が多いことに不安を感じている人ほど、辞めた理由ばかりに意識が向いてしまう傾向があるのは仕方ありません。
関連記事:電話対応が怖い人へ やる気がないというレッテルを避けるコツ
「あの会社は合わなかった」
「人間関係がきつかった」
「労働環境に問題があった」
もちろん、それらは転職した理由として大切な事実です。
でも実際はどうでしょうか?
転職した人の多くは、何かから逃げただけではなく、「もっとこういう仕事がしたい」「こういう働き方をしたい」という思いもあったはずですよね。
だから、もし今転職回数のことで悩んでいるなら、一度「なぜ辞めたか」だけでなく、「そのとき何を求めていたのか」も書き出してみるのがおすすめです。
これは面接対策というより、自分自身のための整理に近いかもしれません。
それでも不安になる夜は、誰にでもある
ここまで書いてきましたが、不安が完全になくなるかというと、そんなことはないと思います。
次の面接でも緊張するでしょう。
また似たような質問をされたら、多少は動揺するかもしれません。
でも、不安になること自体は悪いことじゃないと思うんです。
それだけ、自分のキャリアにちゃんと向き合っているということですから。
何も考えずに転職を繰り返している人なら、夜中に検索窓を開いて悩んだりしないはずです。
「転職回数多いですね」の一言で固まってしまう夜があってもいい。
そんなときは、経歴を書き出してみる。
次に話したいことを少し整理してみる。
そのくらいで十分なんじゃないでしょうか。
面接の結果は誰にも分かりません。
でも、あの一言に動揺してしまった自分を、必要以上に責めなくてもいい。
それでも、一人で考えていると堂々巡りになってしまう夜ってありますよね。
頭では「気にしすぎなくていい」と分かっていても、夜になると面接で言われた一言を何度も思い出したり、「やっぱり自分はダメなんじゃないか」と考え始めたり。
無理に答えを出そうとしなくても大丈夫です。
最近は、考え方を整理したり、その日の気持ちを書き出したりできるAwarefyのようなメンタルケアアプリもあります。紙のノートに書くのが苦手な人でも続けやすく、「今、自分は何に引っかかっているんだろう」と少し距離を置いて考えるきっかけになることがあります。
実際、不安って「なくす」ものというより、「うまく付き合っていく」ものなのかもしれません。
もし一人で考え込むことが増えているなら、こういうツールを使いながら、自分の気持ちを少しずつ整理していくのも悪くないと思います。
長く働いてきて思うのは、遠回りした経験も、あとから振り返ると無駄じゃなかったという人は案外多いということです。





