夜寝る前にはなるべくモノを食べないほうが良いとはいわれていますが、仕事の都合や生活環境によっては夜遅く食べてしまうことってありますよね。そのことが習慣になっていたり、食べる量が多い所謂ドカ食いだったりすると不健康なカラダへまっしぐらです。
かといって寝るまで何も口にせずガマンするのもツライですし、第一空腹すぎると眠れません。更にそれがストレスになってしまい、質の良い睡眠をとることができなくなります。
寝る前のドカ食いはデメリットしかありません。しかし就寝前はひたすらガマンではなく、ストレスを最低限に抑えられるように自分に合った方法を見つけましょう。
夜中のドカ食いのデメリット

3食のうち夕食を軽くしたほうがよいといわれていますが、現実的にはどうしても一番重くなりがちです。時間の制限がゆるい、その日にやるべきことがほぼ終わって開放的な気持ちになっている、人によってはアルコールを一緒に摂取するなど理由は様々です。なので夕食はあまり遅い時間にとらないほうが賢明です。
夜遅い時間にドカ食いすることにより様々なリスクが考えられます。10~20代ならまだしも歳を重ねても若い頃と同じように時間帯も考えず好き放題食べていると取り返しが付かないことになりかねません。
・脂肪が蓄積される
・内臓への負担 ・肌荒れ
血糖値が上昇
特に炭水化物を摂取すると血糖値が上がった状態で眠ってしまうと深い睡眠がとれなくなります。そのため質の高い睡眠が確保できなくなります。
脂肪が蓄積される
日中にくらべ夜は活動量が少ないため、食べたものから摂取されたエネルギーはあまり消費されず、残った分は脂肪として蓄えられます。昔から夜中にものを食べると太ると言われてきたのは間違いではありません。
内臓への負担
人間の体は交感神経と副交感神経が交互に働くことにより、生活のリズムを司ります。日中は胃腸の働きを促す交感神経が働きますが、夜は体と精神をリラックスさせる副交感神経がメインになり、食べたものを消化しにくい状態になっています。その結果消化不良を起こしやすくなり内臓へ負担がかかります。
肌荒れ
上記の消化不良により便秘の原因にもなり、その結果肌荒れを引き起こしやすくなります。消化不良は老化への近道です。
夜遅く食べるなら(ドカ食い厳禁)
きちんと夕食をとったのに就寝前にまた何かを食べようとするのは問題外として、どうしても夜遅い時間帯に食事をしなくてはいけなくなったら、なるべく脂肪になりにくい野菜類やたんぱく質を中心に食べましょう。野菜なら葉物、海藻類などたんぱく質類は脂肪分の少ない赤身肉、魚、豆腐などです。炭水化物なら消化の良いものを選びましょう。もちろん食べすぎは禁物。ましてやジャンクフードやお菓子などは論外です。

ドカ食いしてしまうのはストレスが主な原因といわれています。ストレスによりホルモンの働きが鈍り判断能力も低下して、その結果ドカ食いがやめられないことに。
夜中にドカ食いしないための対策
日々生活していく中でどうしても夜遅い時間に何か食べたくなることはあるでしょう。本来は原因となるストレスを改善することが重要です。ですがここでは対処療法的ではありますがドカ食いをしないための対策を挙げます。
歯を磨いてしまう
歯磨きは食欲を抑えるメカニズムがあります。歯を磨くことにより脳に食事が終わったという信号が送られます。それにより空腹感を感じなくなります。また歯磨き粉のスッキリした清涼感は食べ物を口にする気持ちは起きなくなります。
炭酸水を飲む
炭酸による満腹感が得られます。ただし炭酸水には食欲促進効果もあるため少量だと逆効果になる恐れがあります。また糖分を含んでいる場合は勿論NGです。
手軽に食べられるものを近くに置かない
お菓子や菓子パン、インスタント食品など手を掛けずに簡単に食べられるものはストックしておかない、またはすぐに手に届く範囲に置かないこと。すぐに食べられるということは判断する前に口にする危険が潜んでいます。
砂糖依存症を改善する
これが原因で夜中にモノを食べてしまうのなら専門医に相談する必要があるかもしれません。ですがその前に普段の生活で少しずつ砂糖を摂取しないよう心掛けましょう。コーヒーはブラックで飲む、ジュース類は日本茶やウーロン茶などに、おやつはアーモンドなど砂糖を使っていないものに変えるなど小さな工夫の積み重ねが必要です。
最後に
夕食後や夜中のドカ食いは普通の状態ではないと認識することが大切です。もし家族など周りの人から指摘されたのなら、自分では判断できていない証拠です。その場合は思い切って専門家に相談することをオススメします。