香港の暴動で警官が拳銃を発砲 日本の場合は?

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2019年の春から始まった香港のデモは混迷を極めています。11月11日、ついに警官がデモ参加者に発砲する事態が発生しました。強硬姿勢も辞さない香港警察に世界中から非難の声が上がっています。

香港のデモで警官が発砲

2018年に台湾で起きた殺人事件において香港警察が逮捕した犯人を、逃亡犯条例により台湾に送還できなかったことを受けて、条例を改定しようと試みました。

これにより香港と中国の間で犯人の受け渡しが可能になり、香港における「一国二制度」が揺らぐことを懸念した香港市民が反対運動を起こしました。(※中国本土は台湾、所謂中華民国も中華人民共和国の領土であると主張している)

デモ参加者は香港政府に対していくつかの要求を掲げていますが、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は完全に北京の方を向いている様子なので、すんなり要求が通るとは思えません。

そんな中、とうとう警察官による市民への発砲が行われました。警官とデモ参加者がもみ合っている中、黒い服を着てフェイスマスクを着けた男性が近づいたところ、至近距離からこの男性に向けて拳銃が発砲されました。

 

 

この後警官は更に2発拳銃を発射したようです。撃たれた男性は病院に運ばれ、手術を受けたが重体とのことです。香港警察はまた別の2箇所でも警官が拳銃を抜いたことを認めています。

ですが「銃器をためらわず使用するよう命じられていた」というネット上のうわさについては、「全くの虚偽で悪意に基づいている」とサラッと否定していますが、真に受けている人はあまりいなさそうです。

他にも立体駐車場の3階から転落したり、頭にレンガが直撃して亡くなるなど犠牲者がでている状況です。

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日本で警察官が銃を発砲すると

一方、日本では警察官が市民に向けて拳銃を発砲することはあるのでしょうか。

近年国内では過激なデモは見られません。あってもプラカードや横断幕を掲げてシュプレヒコールを上げながら街中を練り歩いたり、国会前での座り込みやラップ調の抗議をしたりとあまり暴力的な要素はないようです。

ヘルメットにゲバ棒といったかつてのスタイルは、古参の中核派などの極左に見られるようですが以前に比べ数はぐっと減少しています。よほどのことがない限り、デモに対して警察官が銃を使用することはないといえます。

猟師など例外はあるものの、一般市民が銃を持つことが禁止されている日本では警察官が銃を抜いて発砲するケースは稀です。もし銃を発射したらほぼニュースになり報道されることになります。それでも警察官が銃を発砲することについては「警察官等けん銃使用及び取扱規範」に定められた基準を満たす場合、「警察官職務執行法」という法律で許されています。

ですが拳銃などの武器を使うことと、その武器で人に危害を加えることはイコールではなく、後者が認められるのは正当防衛が成立する場合となります。

このように警察官が拳銃などの武器を使用することには条件が必要ですが、2001年にその基準が緩和され、以前より警察官が武器を使用することのハードルが下がりました。その背景には凶悪犯罪が増加する一方で拳銃使用をためらい、警察官が負傷するケースが増えている、と警視庁は発表しています。

ですが実際に拳銃を発砲すると、その警官は「拳銃を発射することでしか、事態を収拾できなかった」とみなされ出世コースから外されるそうです。一応警視総監賞などの賞が授与されるが、それは警察の面子のため体裁を整えているだけと言われています。

やはり日本では警察官が銃を携帯しているとはいえ、銃を発砲することは社会的にも容認されているとはいえないのが現状です。

警察官が銃を持っていない国はあるのか?

世界には警察官が銃を携帯していない国がいくつかあります。いくつか例にあげるとニュージーランド、イギリス(但し北アイルランドを除く)、アイルランド、ノルウェー、アイスランド、トンガ王国、フィジー共和国、ボツワナ共和国などです。

警察官が銃を携帯していない国の条件は様々ですが、そのひとつに貧富の格差が小さいという条件があります。また社会福祉が充実していることも上げられます。このような国々では国民のなかに社会に対する不満や生活の困窮から犯罪に走るケースが少ないことが、警官が銃を保持しなくてもすむ環境を生み出しているようです。

更に警察官が銃を保持していると、それに対抗するように犯罪が凶悪化していくという考えもあるようです。

当然犯罪発生率が高い国では警察官は銃を保持しているだけではなく、その使用も積極的です。よく知られているようにアメリカが代表的です。

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最後に

香港のデモを見ると、これと同じかそれ以上のことがチベットやウイグルなどで行われているのかもしれないと否応なしに想像されてしまいます。また、このままでは一国二制度が終了する2047年にどんなことが起きるのか、今の状況を見ると先が思いやられます。

せめて日本は警察官が簡単に市民に銃を向けるような社会にはなってほしくありません。

最後に今回のデモで亡くなった方へ哀悼の意を表します。

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