前回の白金氷川神社い引き続き初詣に空いている都内のおすすめ寺社をご紹介します。
新宿区左門町にある四谷於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺です。
なぜ2箇所紹介するかというと両方とも東海道四ツ谷怪談のお岩さんに由来する寺社だからです。
四谷三丁目と信濃町の中間
最寄り駅は東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅ですがJR信濃町駅からも徒歩圏内です。
四谷於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺は狭い道路を挟んで斜向かいに位置しています。

このような住宅地の狭い路地の中にあります。
よってお参りの際は自動車ではなく、公共交通機関をおすすめします。
四谷於岩稲荷田宮神社

四谷於岩稲荷田宮神社は幕府の御家人田宮家の屋敷内にあった社で、初代又左衛門の娘であるお岩が篤く信仰していたと言われています。
明治になり歌舞伎関係者の要望により現在の中央区に移転しましたが、戦後当地に再建されたようです。

入ってすぐ左に手水舎があります。この水はお岩さんの時代から生活用水として使われてきた湧き水だそうです。

小さな鳥居とお稲荷さんがありました。

お賽銭箱の横には四谷怪談に関する印刷物や小さな紙のお守りが置かれていました。
商売繁盛、芸能興行の成功などにご利益があるそうですが、後述する陽運寺のような縁切り・縁結びに関しての由緒はないそうです。
於岩稲荷陽運寺

陽運寺は日蓮宗のお寺で昭和の初め頃に建立されたそうですが、本堂は18世紀に建てられたものを移築したそうです。

お岩さんを祀っていることから歌舞伎の東海道四ツ谷怪談を興行する際には関係者がお参りに来るとのこと。
また縁切りや縁結びのご利益があるとのことで多くの参拝者が訪れるそうです。

境内には霊堂再建記念碑がありました。

本堂の向かい側に於岩稲荷があります。

水かけ福寿菩薩は南無妙法蓮華経を唱えながらお水を掛けるとご利益があるそうです。

於岩稲荷の横にはお岩さん縁の井戸がひっそりとあります。
東海道四谷怪談ですっかり怨霊として有名になってしまったお岩さんですが、実際には良妻であり夫婦仲も良かったと伝えられています。
於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺、ともに小さな敷地で混雑とは無縁です。初詣で並んでも数分でしょう。
少し調べてみますと於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺は戦後からいろいろとゴタゴタがあり良好な関係とはいえないようですが、こんなに近く(ホントに数メートルの距離!)にあるのですからうまくやってほしいものです。