『領土・主権展示館』に行ってみた感想

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虎ノ門にある『領土・主権展示館』に行ってきたのでリポートしたいと思います。

2020年1月に日比谷公園の市政会館にあった展示場が霞が関の虎の門三井ビルディングに移転されリニューアルしました。これにより以前より展示面積が約7倍になり展示内容の充実が図られたそうですが、実際に見た感想ではまだまだ改善の余地ありでした。

『領土・主権展示館』へのアクセス

最寄りの駅は東京メトロ銀座線虎ノ門駅でグーグルマップでは4分と表示されましたが、3番出口から地上に出れば1分ほどです。また霞が関駅からもA13出口から5分くらいで着きます。

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展示内容は北方領土、竹島、尖閣諸島

入場は無料でした。写真撮影は自由にできます。

展示ブースは北方領土、竹島、尖閣諸島の3つのブースに分かれていて、それぞれの歴史と現状、それに対しての日本の対応や考え方が記されています。

シンプルすぎる表示です。太字や色を使ってメリハリをつけてもいいのでは。

入り口正面には北方領土についてのブース。

北方四島は当時のソビエトが日ソ中立条約を無視して、日本が降伏した後の8月25日から9月5日までに占領し、現在まで不法占拠が続いています。

もっとも日本は8月15日を終戦日としていますが、現在のロシアでは9月2日だそうで(旧ソビエト時代は9月3日)あちらに言わせればまだ戦争中だったのでしょう。

当時北方四島に住んでいた人たちの日用品が展示されていました。

次は竹島です。

韓国が李承晩ラインを一方的に設定しその内側にある竹島の領有権を一方的に言い張っています。なんか中国の九段線みたいなものか?とにかく強引です。

「リャンコ大王」と名付けられたニホンアシカのはく製。20世紀の初めまで竹島ではアシカ猟が行われていたそうです。

尖閣諸島は19世紀にどの国の支配も及んでいないことを確認し、日本の領土に編入されました。

それが20世紀半ばになって東シナ海に石油が埋蔵されている可能性が指摘されると、中国と台湾が領有権を主張しはじめました。

尖閣諸島については日本は領有権の問題は存在しないという態度です。ですがこの態度が本当に問題解決につながるのかは、国内でも議論の余地がありそうです。

2階は映像スペースですが、ただモニターの前に椅子を並べましたというだけ。なんかもったいない。

1階の奥は図書コーナーですが、スッカスカ状態。これから増えていくと思いますが。

アンケートに答えると記念品がもらえます。ボールペン、バッジ、クリアファイル、トートバッグ、スマホの防水ポーチなど。

真面目すぎる展示、もう少し工夫が必要

『領土・主権展示館』の取り組み自体は評価できると思いますが、印象としては地味で教科書的な真面目さが全面的にただよっている感じでした。

印象
・展示が地味すぎる
・説明文が日本語だけ

アシカのはく製や当時の住民の日用品といった展示品などはあるものの、とりあえずといった感じがありありです。プロジェクションマッピングや仮想現実(AR)もありますが面白味に欠けています。

説明文も読み込まないといけないものばかりで、もっと一目である程度理解できるような見せ方が必要だと思いました。

この展示館は多くの人々に知ってもらうことが目的ですが、特にアピールするべき対象は次世代を担う若い人や子ども、それに世界の諸外国に向けてです。

ですがこの展示ではおそらく小中学生なんかはあまり理解できないし、興味を持ってもらえるとも思えません。家に帰ったら忘れているかも。覚えていないのは致命的です。もっとエンターテインメント的な要素を盛り込むべき。

更に気になったのは説明文が日本語のみだったこと。せめて英語とそれぞれ揉めている相手の国の言語の表記が必要です。沖縄・北方担当大臣は韓国が反発を表明したことを受けて「不満があるなら見に来て」コメントしましたが、これでは説得力に欠けます。展示スペースが広くなったのだから、そのメリットをもっと生かすべきです。

はっきりいって中国やロシアには鼻で笑われる内容と規模かもしれないレベルです。ですが日本国民にもっと領土や主権問題について知ってもらったり、関心を持ってもらう必要があります。更に世界各国へのアピールも日本は苦手とは言っていられません。

この展示館を一時的なものにせず、今後更なる内容の充実と発展を期待したいと思います。

『領土・主権展示館』情報
【住所】東京都千代田区霞が関3-8-1 虎の門三井ビルディング1F
【休館日】月曜日、年末年始
【開館時間】10:00~18:00
【入場料】無料
【アクセス】東京メトロ虎ノ門駅徒歩1分、霞ヶ関駅徒歩5分

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