桜のシーズンになると有名スポットは人ごみで溢れていますが、比較的空いている瀧泉寺をご紹介したいと思います。
西郷隆盛もお参りした目黒不動尊
瀧泉寺は慈覚大師円仁が故郷の下野国から比叡山に向かう途中に開いたとされる天台宗の寺院です。一般には目黒不動尊の名で知られています。
また日本三大不動のひとつとされており、残りの二つは千葉の成田不動尊、熊本の木原不動といわれてます。※諸説あるようです。

境内には青木昆陽、北一輝、大川周明のお墓があります。青木昆陽は日本にサツマイモを普及させた功績があり、北一輝は戦前の思想家で二・二六事件を引き起こした青年将校の黒幕とされ処刑されました。大川周明は東京裁判で東条英機の頭を叩いた人物です。
ほかに縁のある人物としては、幕末に西郷隆盛が嫡男を失った直後に病に倒れた主君島津斉彬の恢復を願ってお参りに来たと伝えられています。
瀧泉寺へのアクセス
東急目黒線不動前駅から10分ちょっと、JR目黒駅からだと15分以上かかります。
瀧泉寺は宴会禁止、静かに鑑賞したい人向け
境内に入るとまず目に入るのが仁王門です。私が訪れた時はまだ2~3分咲きといった感じでした。

仁王門をくぐると左手に独鈷の滝と呼ばれる湧き水があります。慈覚大師が持っていた独鈷を投げたところ、たちまち水が湧き出て現在まで1200年の間枯れたことがないそうです。

因みに写真のすぐ傍に飲用不適の注意書きがあり、どうやら飲めないらしいです。

本堂横の桜は結構咲いてました。仁王門横の桜とは種類が異なるのか咲き具合が全然違いました。

本堂裏には大日如来が鎮座まします。

目黒不動の境内には桜の木はそんなに多くあるわけではありません。ですが宴会禁止なのでどんちゃん騒ぎをしている人はいませんし、ゴミも落ちておらず落ち着いて桜を鑑賞できます。花見の宴は開けませんが、静かに雰囲気を楽しみたい方にはおすすめです。
目黒川まで徒歩圏内です
目黒不動に来たならばせっかくなので目黒川まで足を伸ばしてもよいでしょう。こちらは桜の有名スポットとあって毎年人で溢れています。
中目黒方面の様子。

こちらは五反田方面の様子。

やはり桜はまだ満開には間があるようで、この時はそれほど人はいませんでした。
また東急不動前駅から瀧泉寺に行く途中にかむろ坂を横切りますが、ここの桜も見どころです。
さいごに
瀧泉寺周辺の有名店をご紹介します。
八ツ目やにしむらというウナギ屋さんです。

いつもお店の前には行列ができている人気店です。