最近はスマホの時計があるからと、腕時計をする人が一昔前より少ないという話をどこかで聞いたのですが、私は外出する際は必ず腕時計をしています。
というより自宅以外の場所で腕時計をしていないと気持ち悪く、ほとんど毎日腕には時計をはめている習慣がついています。
先日購入したばかりの腕時計の針が遅れることが一日に何度もあったので、電池を交換しに行ったら磁気を帯びていましたと店員さんに言われました。
時計の磁気帯びとは
テレビやパソコン、家電製品など磁気を発生させているものの近くに時計を置いておくことで磁気を帯び狂いが生じる現象が起こります。

現代の生活では数多くの家電製品に囲まれており、それらは磁気を発しています。家電製品から放出されている磁気は人体には影響はほぼないとされていますが、腕時計にとっては少なからず影響を受けてしまうことがあります。
クオーツ式や機械式のアナログ時計はモーターやゼンマイが微量でも磁気の影響を受け、正確な時間を刻むことができなくなってしまいます。そして一度帯電してしまうと自然に磁気が消滅することはありません。
一方デジタル時計はクオーツ式でも磁気の影響をほとんど受けないといわれています。また耐磁時計という磁気に強い時計もありますが、値段も高額なものばかりです。
磁気を帯びてしまうと一日に数秒から数分のズレが生じます。私の場合は数時間の間で数分の遅れが出ていました。その度に針を正確な時間に合わせていたのですが、その時点では最初から入っている電池の寿命が近いのだろうと思い込んでいました。それで家電量販店に電池交換に行ったところ、店員さんから時計が磁気を帯びていたと告げられました。
ちなみに私の持っているのはWENGER Avenue01.1641.103というアナログタイプの時計です。値段も決して高級品ではありません。
時計が磁気帯びしているか確認する方法
時計の針に狂いが出たときに電池の消耗なのか、磁気帯びなのか一見すると判断がつきにくいのですが、自分で確認する方法があります。

用意するものは方位磁石だけです。まわりに磁気を帯びていそうなものを置かず、腕時計の竜頭(通常右側についている針を動かすツマミ)を方位磁石にゆっくり近づけます。そのときに方位磁石の針が動いたらその時計は帯電していることになります。
磁気抜きをする方法
帯電してしまった時計は時計屋か家電量販店の時計コーナーなどで磁気抜きをしてもらいます。料金は店によりますが、そんなに高額にはなりません。電池交換と同じか少し安いくらいが相場だと思われます。各店舗で確認してみてください。少なくともオーバーホールしてもらうよりはだいぶ安いはずです。
専用の機械を使って自分で磁気を抜く手もあります。Amazonなどのオンラインストアでも取り扱いがあります。
自分で機械を使用して磁気を抜く際は、必ず時計を近づけてからスイッチを入れ、切る時は機械から離してからオフにすること。
これを間違えると磁気を更に帯びてしまうことになります。はじめは釘やドライバーなどで練習すると良いと思います。くれぐれも自己責任で行ってください。
帯電させないためには
なんといっても磁気を発生させるものの近くに時計を置かないことです。
家電製品だけではなく、磁石にも注意が必要です。時計を普段置いておく場所に気をつけましょう。
磁気の影響を受けないためには帯電物から約5センチ離せば大丈夫だそうです。
まとめ
アナログ式の時計は磁気の影響を受けやすいので注意が必要です。
時計の針が狂い始めたら経年劣化や電池切れのほかに磁気を帯びている可能性もあります。
帯電しているかどうかは方位磁石で確認できます。
磁気抜きはお店で対応してくれますが、専用の機械で自分でもできます。